「ルールを守る」という小さなことが組織を成長させる
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
ベンチャーファームの急拡大や家業の事業承継問題を経験し、改めて組織というものがヒト一人の人生に与える影響の強さを再認識して、識学の本を思い起こしました。「社会の仕組みや他人と、その組織や自分の考えの間に誤解や錯覚のない状態のチームは強い、業績も上がる」といったことが書かれてあり、詳しく知りたいと思いました。そんな組織のつくり方は入社しなければわからないと考え、入社を志望しました。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
ある社会福祉法人様のケースです。被雇用者の売り手市場の中、組織内の位置関係が崩れていて、トップがアクションを起こしても組織が動かない状態にありました。補助金が大きな収入源でトップラインは頭打ちになりやすい上に年功序列なので、一般的な事業会社のような競争原理も働かないのです。実行するのに能力が要らないルールでさえも、それをやろうがやるまいが立場や給与は変わらないと一向に守ろうとしない人が少なくなく、徹底できずにいました。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
まず、組織が目指す方向性として、識学で言う「完全結果」としての業績などの数値目標を設定しています。その上で、何をしたらどうなるかを明確に定義する人事評価制度を整備し、運営していく方向にあります。一所懸命に働き結果が出たら評価される組織インフラを整えられたら、その上で経営理念やサービス方針を作っていきます。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
凄く小さな一歩かもしれませんが、「識学の導入により、遅刻がなくなり会議も時間通りに行われるようになった、結果が出た後に振り返るとこうゆう細かい所が組織成長のターニングポイントなんだよね」という社長から「導入して良かった」と言って頂いたことです。
入社動機となった識学の組織づくりの効用に関しては、商売的なポジショントークを抜きにして完全に確信できています。今後は、成長を目指すお客様の組織力が最大限引き出されるように、お手伝いに徹していきたいと考えています。