識学理論で経営者の負担を軽くしたい
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
所属先の若き代表者が立派に成長されたのを見届け、次のステージに進もうとしていた際に、過去の経験値を広げるのでなくマネジメントとしてのロジックを明確にしたいと考えました。識学代表の書籍を読み、実践していたこと、正しいと思っていたことに非常に親和性を感じたとともに、大きく間違っていた部分にもショックを受け、飛び込む決意をしました。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
次期経営者にトレーニングを受講いただき、ロジックを理解できたものの先代のパワーが強く現場に落としこむことを躊躇される方がおられました。数百名規模であり現場にお邪魔してみると、ポジションは上がっても先輩に気を遣っていたり、後輩に対しても社長にもかかわらず良い先輩のような感覚で挨拶されていたり。リーダーの仮面を被りたくても被れない。
何かを決定する、変化させるのは、まだ自分の責任ではないという雰囲気はトレーニング中にはわからないものでした。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
まず先代と会わせていただき、次期経営者であるご子息の面前で求める評価を明確にしていただきました。受講者様には不足を認識していただき行動の変化を繰り返す、まさに識学通りのやり方を行っていただきました。もちろん私が全ての業種に精通しているわけではありませんが、何が足りていないか、普段はなかなか言ってもらえないお立場であり、お一人で完結させるのは難しいこともありますので、一緒になって理論通りのことを繰り返しました。
結果、「何をしても怒られるかもしれない」という考え方から、「失敗してからが重要」という考えになっていただき、年上年下関係ないプロジェクトを組まれ、新規事業のリーダーシップを進められるようになりました。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
どの経営者様も「従業員に良い生活をさせたい」、「組織を強くしたい」と言われます。しかしながら評価制度が曖昧であったり、信頼していた部下からの退職に傷ついたり、の繰り返しです。
部下が成長され、ご自身の負担が軽くなって、次にやること(M&Aや新規事業など)に意気揚々と挑まれる姿が特に印象深いです。私自身も常にアップデートしていかねばならないと感じています。