意思決定と改善の繰り返しを徹底することで、生産性が劇的に改善する
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
その後、怪しさを払拭できないままとりあえず面接に行くことになったのですが、識学のロジックを聞いたら「すごい!」ととても刺さったんです。というのも、それまでずっと部下と認識を擦り合わせたり思いを伝えたりするマネジメントをしていたのですが、識学のマネジメント理論によるとそんなことは一切必要ないと聞いて衝撃を受けました。
自分自身、マネジメントに苦労していたこともあり、識学のマネジメント理論を世に広げることができれば、「日本を元気にする」という自分なりのコンセプトがもっと継続できるなと。これまでは若年層に向けたグローバル人材教育を提供していましたが、経営者やリーダーなど、もっと年齢が上の人たちをターゲットにアプローチしようと価値観が変わりました。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
ひとつは入社初期のことです。その業界のことについて詳しくなくても、トレーニングをしていると経営者さまからさまざまなご質問をいただきます。「机上の空論ではなく、現実はどうなんだ」と。こういった質問に対して即座に答えられないことがありました。
もうひとつは、「識学っていいよね」とおっしゃってはいただけるのですが、その後、実践まで至らなかったとき。実践していただくためにトレーニングをどう進めれば良いのか。苦労するというよりは頭を使いますね。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
ひとつ目については、ごまかして適当に答えず、いろいろな人から聞いたり自分なりに情報収集をするなりし、明確に答えるということを繰り返しました。とても大変だった反面、今となってはいい経験ができたと自負しています。
ふたつ目は、明確に言い切ることが重要だなと。コンサルタント経験を積んでいくうちに期限を設定して「やってください」「大丈夫ですか、やれますか」などと確認を握る作業ができるようになり、実践していただけるようになりました。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
飲食業のお客様なのですが、コロナ禍の際、お店を締めなければならず、売上が0になり、事業として本当に難しい舵取りをしなければいけなくなりました。繰り返し識学論理を通して意思決定していただき、緊急事態宣言が終わった後、想定よりかなり早いペースで業績が戻り、閉店していたお店も順次、順調にオープン。社長から業績報告書が転送されてきて、「識学やっててよかった」と言われた時は本当に嬉しかったです。識学を通して、リーダーとしての意思決定と改善を繰り返していただくことで、微力ですが、お役に立てたのではと感じています。