そもそも、入社してきた社員はどのような認識で会社に入社したのでしょうか。
当たり前ですが、会社に入社すれば、会社の評価により従業員の給与が変化していきます。
しかし、ある個人がどの会社に応募しようか選んでいる段階では、個人は会社を評価していると言えます。
また、応募後は会社が個人を評価して選考をしますが、個人も選考を受けながら会社を評価し、継続して応募するかを考えています。そして、内定の段階になると、この会社に入社するか、この会社で働くべきか評価を評価している状態です。
つまり、入社までの段階では、個人が会社を評価する場面が多くなります、人によってはスカウトやヘッドハンティングによって入社する事もあるでしょう。こうした状況が、入社後に自らは会社に評価される存在であると認識できないまま、働いてしまいます。
そして、会社に所属するという事は、会社のルールを守るという意思決定をしているのと同じです。ぜひ来てほしい、わが社には君の力が必要だ。君の力を自由に発揮してくれ、という曖昧な状態で入社するとルールを守る認識についても誤解が生じる危険性があります。
1.応募前 個人⇒会社 個人が会社を評価して応募
2.応募後 個人⇔会社 会社と個人、相互に評価
3.内定 個人⇒会社 個人が会社を評価して入社するかを判断
4.入社後 個人⇐会社 会社が評価し給与が変化する
※入社後も個人が会社を評価するもしくは、自己評価の認識が残ったままになっている、ルールを守る認識になっていない。