実はなんのスポーツをやっているかわかっていない問題
すべてのスポーツにはルールがあり、例えば、野球であれば決められたグランドの規格や、装備、ポジションやバッターボックスやストライクゾーンなどが決まっています。
それがすべての前提になっていますので、どうなると得点が入るのか?何が反則なのか?を観客含めたファンまで認識のズレがない状態で運営されています。ある意味、識学が目指す組織運営と同じです。
そこで1つ質問です。
貴社の従業員の皆様は、自分の行う仕事(役割)について、「何をやれば得点か?(具体的に評価が加点されるか?)」の認識は経営陣とズレがないでしょうか?
※「何が反則か?」も同様です。
現在、我々講師は、識学理論を広める事から組織に浸透(機能)させ結果を出すことにコミットメントを深めており、様々な取り組みをしています。その一環で、社員の方々へのインタビューを通じ組織診断するサービスを展開していますが、インタビュー結果にこのようなコメントを見かけることが少なくありません。
「自分が何で評価されてるいかわからない」
これを社長にフィードバックさせていただくと、大なり小なり愕然とされます。恐らく「少しは伝わっていると思っていた。」という期待があったかと思います。現実は厳しいです。
シンプルに考えてみてください。このような従業員ばかりの組織は1年間頑張ると成果が出そうでしょうか?コロナが落ち着くと成果出そうでしょうか?
でも安心してください。多くの組織ではそのための仕組みがない状態です。ですので、それを解決していけばよいのです。
「実はなんのスポーツをやっているかわかっていない」状態を解消していくために、以下を明確にしていくことがシンプルな方法です。
・ルール(最終的にはスポーツのルールブックと同じだと思ってください)
・組織図(自分は監督なのか、コーチなのか、選手なのか?評価者はだれなのか?)
・役割定義(自分に求められている役割は具体的に何か?)
上記を設定し、深めていくことで、評価制度の一部(前提となる考え方)を理解していくことが出来ます。重要なのは、それを「知識」のままに留めるか?制度化として「実践」するか?です。
これらは識学の基本になっており、ここまでをステップ1とします。