あくまでも対等な立ち位置で、識学を正しく伝える
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください
識学の書籍を読んだ同じタイミングで転職活動をしていたら、転職サイトを通じて偶然、識学からオファーが届いたんです。気になっていたので軽い気持ちで面接に進むと、私が前職時代に感じていたマネジメントの悩みを多くの人が抱いていることに気付いたんです。また、経営者さまと一緒にお仕事ができる点にも魅力を感じ、識学のマネジメント理論を学び、伝える立場で仕事をしたいと思い入社を決めました。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
2つありますが、1つはお客様と初対面の際に、年齢も若ければ経営経験もないので、「こんな若造に任せて大丈夫か」と見られることも少なくありません。もう1つは、社長や部長、時には従業員目線でマネジメント理論をお伝えする際に、それぞれの立場に立って識学を理解していただけるよう伝えることです。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
それでもお願いしたいと思っていただけるよう、言葉遣いや身なりに気をつけるのはもちろん、変に表情に出したりへりくだりすぎたりせず、ブレることなく淡々と識学のロジックを伝えるようにしています。ただ、理論だけをツラツラとお伝えすると、「絵に描いた餅だよね」とおっしゃられることもあります。どういった悩みを抱えているかはもちろん、問題が起こっている背景までしっかりとヒアリングした上でお伝えするなど、状況に応じた最適な伝え方をするようにもしています。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
士業の法人さまなのですが、2020年度の数か月で昨年の年間売り上げを超え、さらには8月現在で既に昨対2倍の売上を達成できたとおっしゃっていただきました。もともと従業員の会話に曖昧な表現が多かったのですが、トレーニング後はそういった曖昧かつ感情的な会話がなくなりました。たとえば、上司が部下に「どうして報告をあげないんだ」と話をしている時点で、上司と部下で期限設定に対する認識がズレていたりするんです。しかも、上司が感情的に伝えたところで、部下には伝わっていないため、そもそも改善しようという行動の変化が起きていない。そのような曖昧さがなくなったことだけでも1人ひとりの行動が明確になり、パフォーマンスが向上したとのことでした。
また、情報の方向性が定まった点にも大きく貢献しています。トレーニング前は、上司が部下に情報を取りにいく状態でした。「あの件はどうなった」「この件はどうなった」と。そこで、報告のルールなど最低限のルールを設けることで、上司が情報を取りにいかなくても、定期的かつ勝手に上司側に情報が集まるようになったのです。無駄なコミュニケーションによるロスタイムなどが無くなり効率がアップした結果、業績に大きな効果が出ました。
トレーニング終了時には「何を質問しても答えがブレず、対等な目線でしっかり理論を伝えてくれた」とご報告いただきました。あくまでも対等な立ち位置で変に媚びないように意識してトレーニングしてきたので、そうおっしゃっていただけたことがとても印象に残っています。