結果を出した要因が書かれていた「リーダーの仮面」
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
なかなかうまくマネジメントが出来ず半年経った頃に吹っ切れ、改めて「ブロックのルール」や「結果で評価」「守れていない際は指摘」など、余計な感情を捨てて淡々と取り組み始めると、マネジメントがうまく回り始めたのです。そのようにして、日本で1位の業績を達成して完全燃焼しているタイミングで、たまたま「リーダーの仮面」に出合ったわけです。読んでみると、自分が行ってきたことが書かれていることに感銘し、自身でもっと学びこれを広めたいと思い、気づいたら入社していました。
ーーこれまでの講師活動の中で苦労した経験を教えてください。
医療業界やシステム開発業界などのクライアントの場合、業界知識がないところに最初は苦労しました。組織やマネジメントの問題は業界を問わずほぼ共通しているものの、具体的な目標設定などとなると業界特有の知識が必要になるからです。体育会系にいた時はメンタルやフィジカル面をよく使いましたが、コンサルタントは様々な経験したことのない業種を担当するので、“頭の体育会系”だと感じています。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
最初は自分で色々調べたりしていましたが、それも限界がくるので、わからないことはクライアントに対して素直に「わからないのでそこの部分詳しく教えてください」と素直に聞いています。最初は「嫌がられるかな? 信頼されないかな?」と思いつつも、懐に飛び込むと優しく教えてくれますし、自分で調べていた内容よりも質も高くわかりやすいので、その課題に対して識学理論でお応えすることで話がスムーズに進むようになりました。おかげで、頭が少し柔らかくなった気がします(笑)
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
クライアントの経営者は識学に共感して導入頂いているので、識学理論をお伝えするトレーニングは比較的スムーズに行えるのですが、幹部層にトレーニングするとなると「社長に言われたから受けさせられている」といった姿勢で反発するような方もいます。
そうした場合、毎回「あなたの一つの武器になるので、まずは素直に理論を聞いてみてください」とお伝えしています。すると、最初反発していた方が回数をこなすごとに「確かにそれを経験した。だからうまくいかなかったのか」などと思考変化を起こして頂き、その後素直に実行するようになってくれたことが印象に残っています。