ゴルフ同様、数字で評価する重要さ
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
プロセスは関係なく、結果の“白黒”で明確に判断するところに非常に引かれました。プロセス無関係の結果の数字だけで決まるゴルフの世界に長くいたことにより、日々のマネジメントに違和感を感じていた部分もあったかと思います。自分が求めていた納得感のある世界がここにあると感じ、自身のマネジメントでも試していく中で効果を実感したこともあり、この理論を深く学び、いっそ伝える側に回りたいと思ったのです。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
これまで、引継ぎを含めて20社ほど、基本サービスやマスタートレーニングを手掛けています。コンサルタントとしての日が浅い時に、長く自己流のマネジメントを続けてきて、成果を上げてきた経営者のペースに持っていかれてしまうケースがありました。話が逸れていき、思うように動いてもらえないというパターンです。識学導入後間もなかったこともあり、信頼関係が構築し切れていなかったことが大きな要因だと思います。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
最も大切と考え、実践したことは、誠意をもってクライアントと向き合い、同じ目的に向かって進んでいくという明確な意思を行動で示すこと。具体的には、コンサルタント側の提出期限があるものは前倒しで提出、クライアントへの依頼が期限内に提出されない場合は、都度不明点を確認・解消しながら進めていきました。その結果、熱意が伝わり、代表の行動が変わり、識学浸透速度が加速しました。
また、必要に応じ、上司に方向性を決定してもらい、それ以降の進行を自分が巻き取っていくことも行っています。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
海外留学経験があるということで、アメリカ拠点企業のお客様を引き継いだケースです。日本語でも時に理解の難しい理論を、時差もある中、第二言語でお伝えするというチャレンジングなオーダーでした。結果的に24回のセッションを終え、経験豊富な管理職のお客様より、「ここまで体系立てられたものは見たことがない。これまでの自身のマネジメントでの失敗が説明できるようになった。」というお言葉をいただきました。成果として、別の経営幹部のトレーニングというリピートオーダーに繋がりました。
また、国内で基本サービスとして会議同席を行った企業では、目標達成率50%ほどだった部署において目標の不明確さや経過への介入、感情的な対応といった問題点を抽出し、継続的にその改善を図ったところ目標を大幅達成できたことは、強く印象に残っています。