農機具販売とWEBマーケティングを手がける株式会社唐沢農機サービス。
一見想像できない、異色の事業内容を組み合わせるのは、2代目として企業の拡大を実現させた唐澤健之氏。携帯電話のカメラモジュールエンジニアという異色の経歴を持つ唐澤氏が目指すのは、世界に視野を向けた事業戦略だ。
農業の可能性を信じ、IPOを目指す唐澤氏は何を見据えて、識学を導入したのか。詳しく話を聞いた
会社名 |
株式会社 唐沢農機サービス |
所在地 |
本社:〒389-0502 長野県東御市鞍掛846-1 |
代表者名 |
代表 唐澤健之 |
事業内容 |
唐沢サービス事業 (農機具販売) ビーズクリエイト事業 (ウェブ制作・コンサルティング) ノウキナビ事業(農機具売買プラットフォーム) |
企業サイト |
https://www.karasawanouki.co.jp/ |
先代から事業を継いだ時、農機具屋として利益を出すためにはどうした方がいいのかなっていうのを考えたんです。それで、僕らの顧客である農家が儲かるようになれば、農機具が売れるようになるんじゃないかっていう単純な思考で、オンライン農産物直売所である、農家直売どっとこむというホームページを作成しました。
農家さんが作った農産物を販売していこうという試みで始めたんですけど、全く売れなかったんですよ。どれくらい売れなかったかっていうと、5000円の葡萄を売るのに、5000円の広告費を掛けないと売れない。そんなレベルでした。
あまりにも酷かったので、300万から400万くらい、お金を掛けて制作会社さんにも作ってもらったんです。それでも、全然売れないままで。もういいよ、勉強代だったと思って、やめようって思ったんです。
ただ、世の中売れてるECサイトはたくさんあるのに、なんでうちが売れないのかなと。このまま終わりにするのも癪だったので、どうせならそのくらい知ってからやめようと思ったんです。それで、ネット検索したり、ツテを辿って詳しい人に聞いたりする中で、WEBマーケであったり、アクセス解析であったり、そういうアプローチがあるということを知りました。
それで、色々試行錯誤を繰り返していったら、段々と売上があがっていったんです。それも、実績でいうと700倍くらい。最初の売上が低すぎたというのはあるんですが、かなり売上が上がったこともあり、ノウハウとして確立できてきたんじゃないかと自信がつきました。
それもあって、同じような悩みとか課題感を持っている会社さんとか、ECサイトって決して少なくないんじゃないかと思ったんです。たまたま知人に、近くの上場企業さんの広報をやっている方がいたので、タダでいいから運用させてくれないかと。そうしたら集客で成果が上がってきたので、これもう、事業にしようって始めたのが、インターネット事業部のビーズクリエイトなんです。
ビーズクリエイトでは、成果達成型のWEBコンサルティングを行っています。例えば、銀行さんがアプリを制作したとします。しかし、アプリを作ったものの、中々ダウンロードしてくれる人が増えません。
我々の仕事はそのダウンロード者数を増やしましょうとか、アクティブな利用者数を増やしましょうとか、勿論ホームページとかも作るんですけれども、目的に応じた集客支援・運用代行を行っているんです。
あと、今力を入れているのはノウキナビというプラットホーム事業です。インターネットを介し、全国の農機具屋さん、農家さんを繋ぎ、新車と中古車、純正部品の販売を行っています。
元々、先代からやっていたうちの農機具屋を継いだときに、どういう農機具屋さんにするかっていう目標を立てたんです。
勿論、ビジョンもミッションも、理念もちゃんと作って、こういう風にしたい、みたいなこともあったんですけど、まず日本一の農機具屋になって、世界を目指せる農機具屋をつくろうっていう風に決めました。もしその時に、地域ナンバーワンの農機具屋になろうって思ってたら、こういう成長はなかったと思います。
IPOはその通過点。世界を目指すため、IPOを実現して、ネームバリューを上げたい。それが、一個目。二つ目は、僕たちがIPOすることで、農業に対する意識を変えたいんです。
農業って、どうしても「儲かるの?先細ってるけど?」みたいな感じで、ネガティブに語られがちなところがあるんですが、実際はその真逆。たしかに日本では人が減り続けてますけど、世界では人口が増え続けています。そして、人が生きていくために食す食べ物の多くは、農業で出来ているんですよね。
日本だとついつい農業=衰退しているという文脈で、捉えられるんですが、マーケットは沢山あって、人口が増え続ける限り成長産業であり続けるはずなんです。そういう意味でも、イノベーションを起こしていかなくちゃいけないのは、日本も同じです。そのためには、たった一人の成功者を出さなければいけないと思ってるんです。
我々のように、ど田舎で、どベンチャーで、農業業界からIPOすることができれば、それって、かなりニュース性高いじゃないですか。そうすると、『この業界でもいけるんだ』って世の中に知ってもらうことができると思うんです。そして、それが実現できれば、自然とイノベーションが起きるのかなと。そしてきっと世界は良くなる!
それはよく言われるんですけど、ちゃんとプロモーションしているので募集段階では発生していません。弊社では今、エントリー数でいうと年間400エントリーくらいあります。※リクルートサイト ファンサイトwait
やっぱり田舎でホームページ作ってる農機屋さんって、まずないじゃないですか。田舎だと特にワクワクしちゃうんですよね。で、応募者数が殺到するっていう、そういうマーケティングしているので。ただ、優秀な人材が来ないのは課題感としてあります。
ですが、今は※識学サーベイである程度ふるいにかけて対処しています。これは本当に顕著に出ます。
結局、優秀なスタッフはルールが新しく制定されても、楽しむしかないっていう感覚なんです。そこを言った所で変わらんってのはもう知っているので。結局、そのルールが入っても、自分が課せられている役割定義を達成するために、攻略法を模索し始めるんです。
優秀じゃないスタッフは揚げ足を取りに来るっていう課題が最初にあったんで、識学さんの考え方が大分ハマったかなって思いますね。
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