具体策を一つひとつ着実に
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
初めて識学を知り、どんな会社だろうと思ってまずは『リーダーの仮面』を読んでみることにしました。それまで自分のマネジメントはどこか間違っていたと思っていたのですが、『リーダーの仮面』でズバリ正しくないと指摘され、ストンと腑に落ちたのです。識学理論に共感し、これをもっと深く学んで実用に活かしたいと思いました。また、前々職でもっぱら経営者に対して営業していた経験も活かせると感じたのです。そこで入社を決めた次第です。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
社員数200人ぐらいの歴史のある会社で、4名の役員それぞれにマスタートレーニングを行ったケースです。4名の中から次期社長が選出される予定で、識学理論によるマネジメントに徐々に変えていきたいというニーズがありました。
まず4名それぞれにトレーニングをする中で、同じ会社で長く働いている役員というポストの方同士でも思考の癖やマネジメントの考え方が違うという現実に驚きを感じました。そして理論はきちんと学んでいただけているのですが、学んだことをなかなか実践に移していただけないのです。歴史がある会社の風土をいきなり変えることで、社内にハレーションが起こることを恐れているようです。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
まだ途中ですが、具体策を一つひとつ着実に実践に移し、その効果を顕在化させて「こうすればいい」と納得してもらえるよう、アプローチを続けています。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
その4名の中でも、徐々に行動を起こす方が出始めています。ある1人からは「実際にこういう問題がある。識学的にはどう対処すればいいか?」という相談をしていただけるようになりました。少しでづつではありますが、こうした変化の芽を次につなげていきたいと思っています。