ー お客様の声 ー

識学の導入で組織構造が体系化。
俯瞰した状態で、適切な経営判断ができるように。

株式会社Shake heart
最高経営責任者 CEO 伊藤 拓真 氏

千葉・首都圏を中心に軽貨物運送事業を展開する企業。それが株式会社Shake heartだ。

2020年12月には、新たに秋田県に営業所をオープン。すでに30名ほどのドライバーを抱え、千葉・首都圏エリアのドライバーを合わせると総勢200名を超える規模にまで成長している。インターネットの普及やイーコマース事業の発展、そしてコロナ禍による巣ごもり需要の増加などにより、物流量が急激に増加している状況だ。

創業から右肩上がりで業績を伸ばしてきた一方で、組織にまつわるある課題が立ちはだかった。それを払拭するために導入したのが識学だ。どんな課題に悩み、なぜ識学を導入したのか。そして、識学によりどのように組織が改善されたのか──。最高経営責任者の伊藤拓真氏に話を伺った。

会社名

株式会社Shake heart
所在地

千葉県市川市新井3-4-3南行徳K2ビル1F

代表者名

代表取締役 晝間 忠男

事業内容 軽貨物運送事業

企業サイト

https://運び屋.jp

組織の未熟さがスケールのネックになって
会社をスケールしたくてもできない状況だった

識学を導入する前、組織マネジメントにおいて感じていた課題をお聞かせください。

ありがたい事に創業当初は様々なご協力があり、営業をしなくても案件がどんどん舞い込んでくるような状況でした。しかし、よりスケールを拡大しようとしたときに、その業務量に耐えられるほどの組織構造ではなく、案件を増やしたいのに増やせない状況だったんです。

というのも、当時は組織構造と呼べるほどのものではなく、私の下に社員3人が同列でいて、その下にドライバーが位置しているような状況でした。とはいえ、それぞれの社員に明確な権限を与えているわけでもなく、ほぼほぼ私のワンオペ状態だったので、社員は他責思考になっていたんです。何か問題点があっても私が考えた解決策を社員はロボットのように実行するだけ。自発的に考えることもなければ、言い訳しか出てこない。今思えば、そうなるのも当たり前ですよね。

識学導入のきっかけをお聞かせください。

会社をスケールするために、まずは社員を増やそうと考えたんです。そのためには社員を同列に配置するのではなく、きちんと階層をつくるなど組織構造を体系化しようと考えました。

2018年に識学を導入したのですが、2016年から識学のことは知っていて、ずっと識学のファンでメルマガを購読していたんです。ただ、会社のファイナンス的に識学を導入するのは厳しくて、導入したくてもできない状態でした。なので、まずは識学を真似て階層をつくり、そのうえで識学を導入しようと考えていました。

組織は軍隊みたいでいい。
組織をつくる以上は誰かが統制を取る必要があるのだから

導入以前から識学をご存じだったということですが、識学に対してどのようなイメージをお持ちだったかお聞かせください。

よく「識学=軍隊みたい」と揶揄されることもあるのですが、組織は軍隊みたいでいいと思うんです。というのも組織にはリーダーがいて、その下に部下がいますよね。

大企業はもちろん中小企業もそうですし、もっというと学校もそういったピラミッド型の組織が当たり前。組織をつくる以上は、誰かが力を持って統制をとっていかないといけませんから。そのうえでそれぞれの役割を決めて、責任を明確にする。ピラミッド型の組織をつくらないと役割も責任も明確になんてなりませんからね。

あと、会社もひとつのコミュニティですよね。そのコミュニティのなかで仕事をする以上、コミュニティ内でルールを決めるのもひとつの価値観であり、当然のことなんです。そのルールを認識したうえで仕事をしてもらわないといけない。独裁的な組織構造やルールではまずいと思いますが、「軍隊みたい」でいいとずっと考えていました。

デスクワークが中心の企業が識学を導入するケースが多いように感じていますが、フィールドワークが基本の弊社が識学を導入しても効果があるのか……。分からない部分はありましたが、業種やコンテンツが異なっても、組織で仕事をしていることに変わりはありませんよね。なので、弊社のような軽貨物事業を営んでいる会社でも効果を上げられると最終的には判断し、識学を導入しました。

識学を導入する前に、ご自身で組織構造を体系化されたとおっしゃっていましたが、どのような効果を生み出したかお聞かせください。

正直、何も変化はありませんでしたね。階層をつくって役割を明確にし、それぞれが会社の向かうゴールに向かって仕事をする。それを社長である私が管理する──。そんなイメージで組織改革に臨んだのですが、結局は絵に描いた餅にすぎなくて……。本来なら部下からリーダーへ、そして私に伝達がなされる構造を理想としていたのですが、リーダーを差し置いて私に直接伝達がなされるようなことも珍しくありませんでした。

でも、そうなるのも必然だったんです。理想としていただけでルールが明確なものではなく、そのルールを守ることの重要性も落とし込めていませんでした。なのであくまでも理想にしかすぎなかったんです。残念ながら、私が理想としていた組織構造とは180度異なるものができあがってしまいました。すべて私の責任ですね。

組織に識学を浸透させるため、
社内の共通言語を識学に

識学のトレーニングを受けてみて、印象に残っている内容をお聞かせください。

金銭的な問題もあり、まずは私ひとりでトレーニングを受けたんです。そのうえで、私が部下たちに落とし込んでいこうと考えました。でも、ある程度ビジネスに精通していたり、それまでに規律やルールがしっかりした組織で働いていたりすれば受け入れられると思いますが、運送会社となると業界柄そうもいかず……。すぐに諦め、私だけでなく5人の部下にも同じように識学のトレーニングを受けてもらう形に変更しました。

ただ、トレーニングを受けただけでは吸収できないと思って、トレーニング中の動画を撮って何度も見返すようにしました。これには他にも目的があって、識学で使う用語をそのまま吸収しようとしたんです。識学では、たとえば「位置ずれ」や「成果視点」など、聞き馴染みのない用語がたくさん出てくるんです。なんとなく識学の原理原則を吸収するのではなく、識学用語も完全に覚えることで、社内の共通言語を識学にしたかったんです。今となっては、私はもちろん、部長ももう識学マニアになってますよ(笑)。

識学を導入したことで、組織の課題は解決できましたか。


社員の「免責」が弱まったのは課題解決に大きくつながっていますね。識学を導入する前は「実行する・しない」で考えたときに、あらゆる理由を付けて「できない」という選択をしていたんです。でも今は、実行するにはどうするべきかを考え、それでも実行できないならどうすれば実行できるかという考えに変わりました。免責は免責でも、質の高い免責になったのは弊社にとって大きな進歩だと感じています。

また、組織構造が体系化されたことで、しっかりと事実情報が上がってくるようになったのも大きな進化ですね。これまではそれぞれの部下に対してトップダウンで情報を吸い上げ、その情報のみを頼りに経営判断するしかありませんでした。手間や時間がかかるだけでなく、情報量には限界がありますよね。一方、今はわざわざ私が吸い上げにいかなくとも、ほぼすべての情報が私の元に入ってくるようになりました。

これによりふたつのメリットがあって。ひとつはシンプルで、情報をキャッチしにいく手間がなくなったこと。これまでは全体の1割くらいしか社長業に割くことはできませんでしたが、今は4割ほどを社長業に専念できるようになりました。もうひとつは、ほぼすべての情報が私の元に入ってくるので、その情報を元に経営判断ができるようになったこと。俯瞰的に会社の状況を見渡せるので、注力するべき部分を的確に判断できるようになりました。

また、弊社は200名のドライバーと業務委託契約を結んでいるのですが、ドライバーの質もすごく良くなりました。管理者が変われば、その下の人間も変わりますよね。識学を導入したことで社員の免責の質が上がるなど、管理者の質が上がりました。ドライバーを管理している社員の思考が変わったことで、それに伴ってドライバーの質も良くなりました。

もちろんそれだけではなく、ドライバーに守ってほしいルールを定めたことも質の向上に貢献していて。たとえば身なりや服装、言葉遣いなどの基本的なルールを明確にするのはもちろん、なぜルールを設定するかという話も事前にするようにしています。さらに、評価制度を導入する事により結果で判断されるためドライバーの業務の質も上がっているだけではなく、契約が解除になるドライバーも減っているように思います。

弊社は200名ものドライバーを抱えていて、しかも質の高いドライバーばかりなので、業界内では「Shake heartはドライバーをどう管理しているのか?」と良く聞かれます。
 

最後に、どういう悩みを持つ企業・人に識学をおすすめしたいかお聞かせください。

私がそうでしたが、社長業に専念できていない経営者にはおすすめしたいですね。社長が現場に介入しないと組織が回っていない企業は、識学を導入して組織構造を体系化すれば、社長業に専念できる環境が整い、俯瞰して会社を見渡せるようになるはずなので、業績も上がると思います。

また、ただ導入するだけでは意味がなく、識学を学問として学び実行する事に意味があるのではないかと思います。是非とも同じ悩みを持つ会社様には導入を奨めたいと思います。

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