たまたま隣に座った経営者から
識学の存在を教わる
―識学をお知りになったのは、その対策として何か外部サービスを探してのことだったのでしょうか?
いや、違います。識学は、熊本で開かれた九州介護協会の勉強会でたまたま隣に座った初対面の経営者から教えてもらいました。その経営者は私よりずっと若いのに、500名もの従業員を抱えていると言ったのです。そこで、どのようにまとめているのかと尋ねたところ、「当初から識学を導入してうまくいくようになった」と。そこで詳しく聞くと、その経営者は識学のコンサルティングで作成した役割定義表を見せてくれたのです。役職者ごとに役割が細かく決められていて、明確なKPIやKGIが設定されていることに「シンプルでわかりやすい」と瞠目しました。
非常にインパクトを受け、すぐ識学に資料請求しました。
―安藤の著書やYouTubeチャンネルなどで下調べはされなかったのですか?
しませんでした。先入観を持って事に当たることが嫌なタイプだからです。素の状態で飛び込んでみようと。それぐらい、識学を教えてくれた経営者の話が衝撃的だったからかもしれませんが。
―その後、識学の説明を受けてどう感じましたか?
「数値化」や、期限と状態が明確で関係者の認識にずれがない「完全結果」の重要性などについて説明を受け、それまでの自分は全く持っていなかった考え方だと刺さりました。これで絶対に会社が良くなるといった確信までは持てませんでしたが、今よりも間違いなくいい状態になるだろうとの感覚は持てましたね。そこで、まずはやってみようとその場で契約しました。
―導入した識学のプログラムをお教えください。
2023年9月から12月までの私のマスタートレーニングと浸透パック、基本サービスです。マスタートレーニングの課題として役割定義表を作成し、それと合わせて評価制度も作成しました。
マスタートレーニングの後に責管理任者へのインプットを行い、2024年11月現在は現場スタッフへの浸透を行っているという状況です。また、基本サービスとしてコンサルタントによる会議のチェックとフィードバックももらっています。
―識学の導入を社内にはどのように伝えたのでしょうか?
いきなりの形でしたが、全員を集めて「今後はすべて管理責任者を通すことにしたので、現場のスタッフとは直接話しません」と宣言しました。徐々に変えていくというのは難しいと思ったからです。変えるなら、一気に変えないとうまくいかない、と。