この記事では「リーダーの仮面」の要約と、リーダーに必要な要素を解説。なぜリーダーは仮面を被る必要があるのかを、著者安藤広大が代表を務める会社「識学」の社員が解説します。

リーダーの仮面とは

マネージャーに頭を切り替える思考法を記載した本書は、弊社代表安藤広大の著書です。

2022年に出版された「数値化の鬼」とセットで読むと、成長から逃げない思考法が手に入り、本書を読むと、いちプレイヤーからいちマネージャーを目指すのに必要な思考が手に入ります。

弊社識学では2024年に導入社数4,300社を突破。多くの方に「識学メソッド」を提供させていただきました。本書はそんな識学メソッドの一部を解説した書籍です。

関連記事:【要約図解無料】数値化の鬼の要約図解!数字との向き合い方と思考法を識学社員が解説(https://corp.shikigaku.jp/4004482)

リーダーがしがちな2つの失敗とは

元優秀なプレイヤーであればあるほど、下記2つの失敗をしてしまいがちです。

1.手とり足取り教える
2.自分についてこさせる

自分がプレイヤーとして成功していたころを見てもらい、学んでもらおうという思考です。ぱっと見、これは問題がないように見えますが、実は大きな問題をはらんでいます。

それは「部下が他責思考になること」「自分で考えられない部下ができてしまうこと」です。

過去優秀だったマネージャーほど、こうした失敗をしがちです。部下は優秀な上司であるあなたにとことんついていくことでしょう。面倒見がよく、誰からも好かれるマネージャー。こんなにうれしいことはありません。ですが、部下からは下記のような言葉が出るようになります。

「上司さんに言われた通りにやってみたのですが、ダメでした。」
「上司さんがいないと、何もできません。」
「次、どうすればいいのでしょうか。」

少しずつ、上司ありきの環境に部下は慣れていきます。そして面倒見の良い上司ほど、この回答を用意してしまいます。その結果生まれるのが、成長しない部下です。あろうことか、成長をさせるために面倒を見た結果が、成長をしない部下を育成することに繋がってしまう。こうしたケースは散見されます。

これを防ぐために、かつて優秀なプレイヤーだった人こそ。あるいは、今部下に好かれている上司だからこそ、「リーダーの仮面」が必要なのです。

リーダーの仮面を被る

上司が部下にしてあげることはなんでしょうか。

たくさんありますが、結局一番感謝されるのは「部下を成長させてあげること」です。転職が当たり前になった今、いつまでも部下はあなたの元にはいないでしょう。であれば、転職をしたときに、あるいは上司であるあなたが別部署に異動になった際にでも構いません。自走をできる部下に育成することが大切です。

このために必要なのが「仮面」を被ることです。私生活と仕事は違います。これはワークライフバランスという言葉一般的になったことからもいえるでしょう。仕事と私生活は別なのです。

なればこそ、リーダーはせめて仕事中は仕事人としての仮面をつけ、部下を正しくマネジメントをする必要があります。自身のチームを勝たせるために、私情はさておき仕事をする。そういった切り替えが必要です。

本書「リーダーの仮面」は、リーダーがリーダーとして組織で機能するための、ペルソナを使い分けるためのツールです。

リーダーとして機能するために

詳しくは書籍、あるいは本文下にある要約図解でご覧いただければと思いますが、リーダーとして機能するために必要なポイントを3つご紹介しておきましょう。

それは
1.感情を横におくこと
2.明言化(ルールを決める)する勇気をもつこと
3.位置を明確にすること

これだけです。

リーダーにとって決してやってはいけないことは、感情的になり、人に同情しあいまいな判断を下すことです。

「この人にはダメとは言わないようにしよう」
「決めないほうがいいか...」
「友達みたいな感じのほうがやりやすい」

これ、部下の事を思っているようで、実は嫌われたくないが故の行動だったりします。言葉を使って曖昧にすることで、誰かは得をし、誰かが損をしていきます。平等性はこのようにして崩れていくのです。

詳しくは下記の「リーダーの仮面」要約資料を手に取りご確認ください。

『リーダーの仮面』要約図解

2020年11月に発売され、累計39万部超とビジネス書としては異例のヒットを記録した『リーダーの仮面』の要約資料。同シリーズは2023年9月に累計100万部を突破いたしました。

この資料で分かること

・なぜリーダーは仮面をつける必要があるのか
・決めないリーダーが組織を破壊する理由
・真のリーダーがすべきは、部下に教えることでなく○○である。

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