知っているではなく、できるようにするために
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
最初は怪しげな自己啓発系かと思ったのですが、動画を見てみると自分のマネジメントの悪かったところが言語化できそうに思え、興味を感じて本を読んでみたのです。そこには自分とは真逆のマネジメントが書かれており、目から鱗が落ちる思いがしました。早速、モチベーションマネジメントやプロセス介入をやめ、会議などで「それでどうするの?」と自分で考えさせるように改めたのです。私のマネジメントがガラッと変わったことで退職するのではないかとの噂が立ち、ドキドキもしましたが、じきに業績が上がり始め、半年後に目標達成という結果に繋がったのです。本を読み、動画で聞きかじった程度でこの成果なら、本格的に学べばもっと凄い結果が出せるだろうと、いっそ識学に転職しようと思い立ちました。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
識学に共感し、質問も活発にするなど学ぶ姿勢は十分であるにも関わらず、「参考になりました!」と知識習得だけで終わる経営者がいるのです。識学は組織で実践し組織を変えることで真価が発揮されるもの。そこにコンサルタントとしてもどかしさを感じました。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
経営者自身が「できている」と自信を持っていることを掘り下げ、識学理論とすり合わせることで、実はできていなかったことを明らかにしていきました。「知っていることと、できていることは違う」ということに気づいてもらえたと思います。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
あるクリニックの院長は、20名ほどのスタッフが思うように動かないことに対してつい感情的になるという課題を抱え、識学を受講しました。初回のマスタートレーニングの後、ふと「リーダーは全員、これを学んでからリーダーに就くべきだな」と漏らしたのです。それが印象的でした。その後、トレーニングを重ねるごとに「こういうことができるようになった」と報告をもらい、この院長のつくりたい世界に近づけていることを実感しています。