組織を成長させることに情熱を持って取り組んでいる経営者の役に立ちたい
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
前職では自分なりに評価制度をつくったり従業員向けの研修なども提案してやらせてもらっていましたが、所詮コンサルティングの真似事で自分自身の力不足を感じる場面が多々ありました。知り合いの人材コンサルタントから識学の話を聞き、自分のスキルアップのための情報収集の一環として話を聞いてみることにしました。正直、最初は入社するつもりはありませんでしたが、識学の説明を受けた瞬間に「これだ」と感じました。
それまでベンチャー企業で働いた経験はなかったので大きな環境の変化に少し勇気は必要でしたが、当時は、「何をするか」と同じくらい「誰と働くか」も重要視していたので、経営層の人柄も大きかったです。自分は信念や情熱があったりする人が好きで、それは今も変わりません。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
コンサルタント1年目の終わり頃に担当させてもらった50名規模のIT系の会社様が印象に残っています。社長から中間管理職まである程度トレーニングでの浸透が進んでいく中で、社長が全く識学どおりにマネージメントをしてくれなかったんです。何人もの中間管理職から「社長から識学と真逆の事をされる。なんとかしてくれ」という声が私にぶつけられました。社長と話をしても「部下が他責にしているだけですよ」という具合でまさに八方塞がりの状態でした。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
社長の認識を確認してみても自身が識学から外れている認識はありませんでしたので、どれくらい識学が実践できているか確認させて欲しいとお願いをし会議に同席させてもらいました。会議では営業とは何たるかといったような社長の説教や感情的な指導が行われておりめちゃくちゃでした。トレーニングでの理解度と実践の間に大きな溝を感じた瞬間でした。そこからは社長とマンツーマンで会議録音による識学チェックを繰り返していきました。
はじめのうちは私のダメ出しばかりで社長も相当気分を害されていたと思いますが、社長に好かれていて組織に識学が浸透していない状態より、社長に嫌われていても組織に識学が浸透している方が良いと思いながらやっていました。この自身の認識と事実の付け合わせ作業によって社長自身も自己否定の有益性を感じられていったようで、少しずつですが着実に変わっていきました。社長の根底に「会社をもっと良くしたい」「変えたい」という強い気持ちがあったから上手くいったと思います。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
上記のケースです。プライドが変化を邪魔をし上手くいかないケースもありますが、受講者様自身が組織を変えたいという強い気持ちによりそこを乗り越えることができたという点で印象的です。