ー お客様の声 ー

軸となる価値観を社内につくっておきたかった

株式会社グローバルマーケティング 左子義則 氏

インターネット広告の代理店として2020年3月に始動した
株式会社グローバルマーケティング。
その成長速度は目覚ましく、業界注目のベンチャー企業である。
そんな同社の躍進を後押ししているのが識学だ。

同社は設立間もない時期に識学のトレーニングを始めている。
同社を率いる代表取締役の左子義則氏に識学導入の狙いを聞いた。
会社名 株式会社グローバルマーケティング
所在地 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-6 グリーンスクエア新宿6階
代表者名 代表取締役 左子 義則
事業内容 デジタルマーケティングコンサルティング
DSP「Info’z DSP」の運営・販売
企業サイト https://gl-marketing.co.jp/

創業間もない時期に将来を見据えて識学を導入

―事業内容について教えてください

当社は、デジタルマーケティングのコンサルティング会社として、インターネット広告の代理店事業を営んでいます。

商品及びサービスの売り上げや問い合わせ数を増やすために有効となる広告戦略を立案し、ご提案した上で広告の運用まで手がけているのです。お客さまは多種多様な業種にわたっており、人材会社や不動産業界だけでなく、大学や官公庁等の行政・自治体もお取引しています。

最近は、Google広告やYahoo!広告などのリスティング広告や、Facebook広告などを提案する機会が多くなっています。当社は、自社でデザイナーを抱えていますから、お客様が期待する結果に向けスピーディーにPDCAを回すことができます。

―識学を知ったきっかけについて教えてください

私が目標にしている先輩経営者が、YouTubeの「識学チャンネル」に出演しているのを拝見し、識学を知りました。それから『リーダーの仮面』を手に取って読み始めたのがきっかけです。

書かれている内容はまさに私が考えるマネジメントの理想像でした。副社長の岡田雅之にも同書を薦めたことを覚えています。その後、識学社のホームページでさまざまな資料をダウンロードしたところ、現在もトレーニングを担当してもらっている講師の田所剛季さんからご連絡を頂きました。

当時は創業して間もない頃であり、私を含め従業員が3人しかいませんでした。もちろん、互いによく知っている間柄ですし、組織運営に困っているわけでもなかった。

しかし、私は識学の導入を即断しました。なぜなら、これから社員の数を増やし、会社の規模を大きくしていくことを考えたときに、軸となる価値観を社内につくっておきたいと考えたからです。

識学を導入するまで私と岡田のツートップ体制でしたが、私たちの性格ははっきり言って全く逆。私は細かく管理することが得意で、倫理性、合理性を重視しているため、仕組みを作って管理をしていく思考優先タイプです。対する岡田は、どちらかというと人とのつながりを重視しているため、感情優先型で管理をするタイプです。

それゆえ、我々の方針にずれが生じて、それが取り返しのつかない事態を引き起こす可能性もありました。

そうならないためにも、組織運営の基準が必要でした。その際、自己流で進めるよりも、外部の考え方を取り入れた方が早いと考え、識学を学ぼうと決めました。


識学導入によるインパクトが
ここまで大きいとは思わなかった


―識学を始めるに当たって社内に反対意見はありませんでしたか

岡田は否定的ではありませんでした。彼は営業を頑張ってくれていた分、組織体制の整備は私に任せてくれましたね。
ただ、従業員は識学式評価制度への変更に対して少なからず不満があったでしょう。識学のことを怪しいコンサルティング会社だと思っていたようです。従業員の反応を知りながらも、導入に迷いはありませんでした。
識学を導入することでルールが整備され、従業員にとっても働きやすい会社になると信じていたからです。

その判断は間違っていませんでした。最初は不満を覚えていた社員が、マスタートレーニングを受けた後、「なぜ社長がこれを始めたのか受講して分かりました」と言ってくれたのです。

私っぽいらしいんですよ。識学の考え方は。そして、私がどんな人間なのか社員は分かってくれているのだと思います。



―普段どんなときに識学理論の有効性を感じますか。

ルールが機能し、事故の理由が明確になってきたことを確認できたときです。

例えば、当社では営業と運用チームが共有しているスプレッドシートがあります。案件ごとに、お客様の予算や手数料などの情報を全て記載するというルールを設けていましたが、短納期の案件だと営業側がそれをしないで済まそうとしてしまうのです。事故が起きたとき、その理由をひもといていくと、大体記載漏れがあったことが判明します。

これは、「営業側の記載に不備があるとき運用側は仕事を断ってよい」というルールを設ければ防ぐことができます。営業は「しっかり記入しなければ」と意識するようになりますし、運用側も「ルールだから」という理由で堂々と断れますからね。ルール違反を「今回くらいは」という優しさで許していると、その一回はよいかもしれませんが、後々大きな問題につながってしまう恐れがあるでしょう。

ルール以外の面でいうと、私の仕事量が大幅に減ったことからも識学導入の効果を実感しています。識学を導入したことで社内に階層ができ、私がメンバーの動きに気を配る必要がなくなりました。例えば、役割定義表の作成は、最初こそ私や岡田がやっていましたが、それぞれのレイヤーが自分たちの下の層を作ってくれますので、私は最後にヒアリングしながら修正するだけ。これはとても大きな収穫でした。

識学が機能することによるインパクトがここまで大きいとは想像していませんでした。時間に余裕ができたことで、働く環境づくりや新規事業など、より経営に必要な時間を確保できるようになりましたからね。


―社内に識学を浸透させていくにあたってコツはありますでしょうか

私がマスタートレーニングを受けて、社員に対して私から伝えるというスタイルではなく、田所さんによるマスタートレーニングを社員に受けさせています。これまでに計7人も受講していますね。だから識学の浸透スピードは早いと思いますよ。

私から伝えることもできるかもしれませんが、田所さんは当社の特色やメンバーの性格、立場を理解した上で指導してくれます。私から言うと命令のように聞こえることも、田所さんが外部のトレーナーとして指導してくれると社員には違って聞こえます。

他にコツがあるとすれば、識学は数学における公式のようなものだと割り切ることでしょうか。識学の考え方をばっちり入れたからといって、会社が一瞬でよくなることはありません。公式を知っただけで問題が解けるわけありませんから。

問題を解いていこうとするとき、識学の考え方がベースになりますが、それを実際の問題にどう当てはめたらよいかは自分たちで工夫しなければいけません。その事実を認識することが大事でしょうね。

そうしないと、せっかくの識学をうまく使えず、宝の持ち腐れです。「識学は合わない」と拒絶してしまっては非常にもったいない。

―今後どういう会社にしていきたいですか。

当然、会社をこのまま大きくしていきたいです。それから、社員に成長の場を提供し、たとえ当社を辞めたとしても、元社員たちが外で活躍できる会社にしたいと思っています。

リクルートやサイバーエージェントのように、卒業した人がすごく活躍する会社がありますよね。「この会社にいた人材はすごく優秀だ」と周囲に思ってもらえるような会社にしたい。

我々の殻を抜け出す人材は今後も出てくると思いますから。喧嘩別れはもちろん嫌ですけれども、ステップアップは応援してあげたいです。

その点、人の成長って一定のルールや決められた道がないと難しいんですよ。それを明確にするために識学があります。これからも、成長のために投資できる余力をしっかりと残しておくつもりです。

会社の規模が小さいうちに始めておくほど識学の浸透は楽


当社でマネージャーになる意欲を持った社員には、必ず識学のマスタートレーニングを受けてもらおうと思っています。識学による組織運営を理解できていないのに、当社で人の上には立てませんから。

もちろん、管理職になる気がない人に無理やり識学を学ばせるつもりはありません。勉強のためにまず識学を受講してもらい、やっていけるのであればそのなかから昇格させる社員を選んで、その人に管理職になってもらう形が理想ですね。

「会社の方向性に納得できないのであれば退職して構わない」とは明言しています。ここで働かなければいけない理由はありません。仕事はたくさんありますし、この業界は仕事内容が似ていますから、特に転職がしやすい。

もちろん、当社で働き続けてほしいですよ。だからといって、社員におもねるような真似をするのではなく、本当に働きやすい環境、チャレンジできる職場を整えていくことが私の役目だと思っています。


―どのような会社に識学の受講はお勧めでしょうか。

経営理念がまだ定まっていないような、規模が小さい会社ほどお勧めですね。私がそうだったように、会社が小さいうちに社内の仕組みを整えたいと考えている経営者は多いはず。

体制の整備を個人でやろうとすると時間はかかるし、うまくいくとは限りません。それに、会社の規模が大きくなればなるほど、末端のメンバーにまで識学を浸透させていく難易度が高くなります。

会社が小さいうちに識学を始めた方が負担は小さいんですよ。早ければ早いほどよいと思います。

それから、2人以上で共同創業した会社にも識学はお勧めです。最初どんなに盛り上がって一緒に始めたとしても、他人であることに変わりはないため、どこかで歯車が狂い出すときが来ます。そこで感情的に対立するのではなく、最適な判断を最速で下せるようになることには大きな意味があると思います。

会社を発展させたいとき、「採用が先」と考える経営者は多いでしょう。けれども、私は最初に組織体制の見直しから取り組んだ方がよいと考えています。採用は難しいので、生産性を上げてから採用に移った方が楽だからです。

識学への投資は決して小さな金額ではないかもしれません。しかし、長期的な視点で見れば、ものすごく安いと言えますよ。



▼インタビュイープロフィール

左子義則 氏

1990年兵庫県生まれ、兵庫県立大学卒業。
2013年新卒で兵庫県内の信用金庫に就職し、営業職を経験。
2015年公益財団法人ひょうご産業活性化センターの事業立ち上げメンバーとして
    セミナーの企画や県内各所との折衝を行う。
2018年法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科を修了、MBA・
   中小企業診断士を取得後、大手Webマーケティング会社にて営業職を経験。
2020年3月 株式会社グローバルマーケティングを創業。

株式会社グローバルマーケティング

https://gl-marketing.co.jp/

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