結果を出した要因が書かれていた「リーダーの仮面」
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
識学に接し、自分自身がリーダーとして変化できていないことに恐怖感を覚えたのです。CHROとして期待されたミッションをこなし、いつしかその立場に胡坐をかいて安住していました。そこで、「さらにいい環境にする」ことをスルーしていたのです。さらにいい環境にするには、親会社の意向に反することになる部分もあったので、「仕方ない」と妥協していました。そんな自分を変えるには、環境を変えるしかないと識学への入社を決めました。
ーーこれまでの講師活動の中で苦労した経験を教えてください。
クライアントの社長と役員や幹部社員との温度差に苦労しました。社長は識学導入の必要性を社内に説明していても、当の本人は疑問を持ち、講師である私には多少の疑いをもって接するわけです。心を開いてもらえていないと感じました。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
自分は社長の代役としてここにいると肝に銘じ、決して受講者には歩み寄らない姿勢を貫きました。そして、常に社長の環境を変えたいという思いを含ませながらトレーニングを行うと、8回のうち4~5回目ぐらいから受講者の認識が変わっていきました。
また、幹部社員らが懐疑的だった要因として、業績を上げてもなかなか昇給しないということもありました。そういった社内制度の改善は社長にきちんと対応してもらう役割分担も奏功したと思います。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
あるクライアントの経営者は、「だまされたつもりでやってみる」という感じで識学を導入しましたが、トレーニングが進むにつれ「やはり必要」「導入して良かった」と認識が変わりました。そして、先方から「こういうことはできないか?」とオプションを求め、成果に繋げて頂けるようになったのです。まずはやってみるという前向きの精神が大切であると感じています。