全社員を把握した下地による信頼
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
識学を知って、前職と真逆の考え方であることに大いに引かれたのです。前職では個に寄り添うことを重視したり、管理職の評価を部下にもさせるといった、識学ではNGとしていることを行っていました。それが問題の根本にあったのかと衝撃を受けたのですが、識学理論は頭では理解できても実践は難しいのではないか、といった懸念もありました。すると、人事担当から「その気持ちはわかりますが、懸念を払拭してもらうことが(入社には)重要です」と言われ、再度識学の本を読み直すなどして「やはりここしかない」と確信に至ってから入社を決めました。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
最初のマスタートレーニングのクライアントのケースで、毎週面談をしていく中で毎回同じ話になるということがありました。その会社の社員が週報に同じ内容を書いてくることが問題だったのですが、社長がその修正を指示しても期日までに再提出しているかをチェックしないので、社員に軽く捉えられていたという問題があったのです。私も遠慮があり、オブラートに包むように改善を要請していたことも問題でした。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
講師である自分の責任と反省し、社員に求める報告がきちんとできるよう週報のフォーマットを修正し、報告のルールも変えました。そこから徐々に改善され始めています。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
カスタマーサクセス(CS)として研修の運営などを担当していたクライアントの講師を担当することになりました。CS時代、社員一人ひとりと面談し、本人の課題をはじめ、サーベイだけでは測れない仕事や会社への思いも把握していたのです。そんな下地があったので、経営者に講師としても信頼して頂き、諸階層の研修などを全て任せて頂けています。