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風通しの良い組織とは?

「位置の思考法」Vol.3

\\ 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法を学ぶ //
昨今の会社説明会や採用面接において、企業担当者から「弊社は風通しの良い会社です」といったアピールコメントを聞くことが比較的多いと思います。

求職者側にとっては非常に聞こえの良い響きとなり、その会社への応募や入社を判断する一基準になることが多いと思います。しかしここでよく考えていただきたいのは、何をもって「風通しが良い」とするか、そしてなぜ風通しが良い会社は「是」なのかです。

今回は、会社組織内において位置の考え方と風通しが良い環境との考え方を併せて解説していきます。

会社内における位置の考え方の復習

まずは、組織内における位置という考え方の復習を簡単にしておきます。

例えば会社内においては、それぞれの階層や役職によって役割という枠が存在し、所属する個人は、実態はもちろん意識上もどの役割の枠に収まるべきかが決まっています。そして個人が正しくその枠の中でパフォーマンスを発揮することで、会社全体のパフォーマンスが最大化します。

つまり適所適材の考え方であり、この枠を位置と呼びます。よって本来個人はその決められた枠の中に位置しなければならなく、その位置から外れた場所でパフォーマンスを発揮してはなりません。

そしてこの位置が外れるケースとしてよく見かけるのが、管理職に昇進したプレイングマネージャーです。昇進したプレイングマネージャーは、その瞬間チームを勝利に導く為のマネジメントをする位置になります。しかし、自身が部下よりもプレイング機能で勝っていなければならないと錯覚し、上司というマネジメント機能を果たす位置から、部下と同じ位置へと降りてしまい、個人のプレーヤー機能を果たすことに全力を注いでしまうケースがあります。

このように人は会社内において本来位置すべきところを錯覚してしまうことがあるので注意が必要となります。

誤った「風通しが良い」の定義

ではここで本題である「風通しが良い」について考えていきましょう。

この言葉を聞いて多くの方は、上司部下そして部署間関係なく個人が自由に言いたいことを言い合えるそんな環境をイメージされるかと思います。一見自由度が高くコミュニケーションの活性化にも繋がりそうなので、それに準じて会社の生産性も上がりそうなイメージが持てそうですが、このような環境は本当に会社の生産性に繋がるのでしょうか?また真に風通しが良いと言えるのでしょうか?

答えは「NO」です。コミュニケーションが活性化すれば必ず生産性が上がるものではありません。むしろ個人が各々自由に自身の言いたいことを言い合うので、そこには個人的見解や感情が入り乱れ、決まるものも決まらないといったロスタイムが多発するでしょう。

よって風通しが良いどころか、感情でのやり取りが多発することで、逆に言いたいことが言えなかったり、忖度したりとむしろ風通しが悪い環境になるだけです。
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真の「風通しが良い」の定義

では、真に「風通しが良い」とはどういう環境なのでしょうか?

それは、上司と部下それぞれの位置が整った状態で、指揮命令と事実情報の報告に分かれたコミュニケーションが取れている環境のことです。上司は部下よりも大きい責任が付帯しており、チームの指揮官として意思決定を行い、部下に対して指示をする役割です。そして部下は上司からの指示に従いその通りにタスクを進める実働者という役割です。

また、部下は上司よりも現場に近い立場であることから、自身の責任を果たす為または会社の為に必要な現場の事実情報を上司に報告するという義務を負っています。

つまり部下からの事実情報とそれを判断材料とした上司からの指揮命令というこのコミュニケーションが、無駄のないかつチームの勝利に結びつく風通しの良い環境に当たるのです。

部下が上げる情報は事実情報のみ?

さて、部下は現場で起きている事実情報を上げる必要があると先程述べましたが、この際に注意すべき点があります。

それは上げる情報は事実情報だけあり、部下の個人的見解や感情は含めないということです。

なぜなら部下の個人的見解や感情は事実から逸れるリスクが高く、結果的に上司が正しい判断ができないことに繋がるからです。

一見、部下の見解を聞くことは部下にとっては考える機会にもなり、コミットも深まりそうな感じがするかもしれませんが、前提としてチームが勝利する為に必要なものは目の前にある正しい事実に対してどう対応するかであり、それを差し置いて、部下個人の納得感に寄り添うことはロスタイムでしかありません。

上司のルール違反に対する部下の言動

ここでもし直属の上司がルール違反をしている事実を見たもしくは知った場合は、その部下が取るべき正しい言動について触れておきます。

会社内において部下は上司への事実情報しか報告機能がないわけではなく、直属の上司のエラー(ここで言うエラーとはルール違反や不正などを表す)については、更に上の上司や然るべき担当セクションにその事実を報告する権限があります。当然、会社の為に黙っておくべきではないということです。ただし、この際も上司のエラーによって自身が嫌な思いをしたなどの感情は含めず事実情報に徹することが求められます。

上司は必ずマネジメントすること

最後に上司と部下間で行われる指示と報告において気を付けるべきケースをひとつご紹介します。それは特に専門職が強い部署において、部下の方が圧倒的に知識や経験が豊富となるケースです。

例えば営業部で抜群の成績を収めた課長がその手腕を評価され、未経験ではあるがエンジニア部署の課長(管理職)としてアサインされた場合、上司は自身の知識・経験が少ないが為に、部下がやっている業務について口を出し難い心境になりがちです。そして部下に任せっきりになってしまい、指示することがほとんど無く、部下からの事後報告を受けるのみとなるケースです。

一見致し方ないように見えるかもしれませんが、この状況は間違っています。
なぜなら上司はその部署に関する尺度(知識+経験)関係なく、部下をマネジメントする位置にあるからです。その為にも部下から現場の事実情報を上げさせることがより求められるのです。もしかしたら上がってきた情報の内容に知識が追い付かないこともあるかもしれません。

しかし、その情報を掘り下げるなどして、最終的に判断すべきことについては自らの意思で判断を下さなければなりません。部下からの提案そのままを採用しても大丈夫ですが、必ず承認するという作業は行ってください。もし部下に放任した場合、部下は上司のことを上司と認識しなくなってしまう可能性が高く、上司と部下の位置関係が乱れることに繋がります。

まとめ

今回は風通しの良い組織とはというテーマにおいて、組織内における正しい位置関係から上司と部下のあるべきコミュニケーションについて解説しました。

会社そしてチームが勝つ為にロスタイムの無い必要なコミュニケーションが行われる環境が、真に風通しの良い環境であり、その環境は決して殺伐とした冷たい雰囲気になるわけではありません。

言いたいことを言い合うだけのコミュニケーションは、不満が募る、傷つく、決着しないといった生産性のない環境となり、こちらの方がむしろ殺伐とした冷たい雰囲気になるでしょう。

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