リーダーの仮面 メルマガ講座

ルールを守らせるポイントと落とし穴について

「ルールの思考法」Vol.3

\\ 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法を学ぶ //
これまでのコラムで組織におけるルールの必要性と正しい設定方法について解説してきました。

では組織内に必要なルールが正しく設定されたらそれで安心かというとそうではありません。

設定した後きちんと全員が順守できているか、そもそもルール自体に不備がないか、そして新たなルールを追加する必要はないかなど、設定したルールが形骸化せず継続して運用されているかを管理しなければなりません。

今回は設定したルールをどう守らせるか、そのポイントや逆にやってしまいがちなNGケースなどを紹介します。

※前提として本コラムで述べる「ルール」とは、出来る/出来ないが存在しない「姿勢のルール」であり、例えば目標達成といった出来る/出来ないが存在する「行動のルール」は含みません。

誰がルールを守らせるのか?

ルールを守らせる役割を担っているのは管理職です。

部下にルールを守らせるのは直属の上司であり、上司はもし部下がルールを守っていないようであれば、指摘をして守らせることが管理職としての最低限の役割にあたります。決して自己管理任せやメンバー同士で指摘し合うものではありません。

上司が見えない部分はどうするの?

では、部下のルール順守を上司が管理するとして、上司がリアルタイムで見える範囲であれば、もしルール違反があった場合、迷わず注意することができると思います。しかし、上司が見えていない範囲で部下がルール違反をするケースも当然あるかと思います。この場合、どこまで上司は管理しなければならないのかについて解説しておきましょう。

当然、四六時中部下を監視するわけにはいきませんので、実際に見えていないかつ誰からも情報が入って来ない場合は仕方ありません。しかし、誰かからルール違反をしているという事実情報が入った場合は、確認の上必ず指摘しなければなりません。仮に現行犯で別の上司にその場で指摘されていたとしても、直属の上司から再度指摘して下さい。

指摘時のポイント

下のルール違反を上司が指摘する際に、どのように指摘するかが非常に重要です。まず間違っても感情的に怒ってはいけません。もし怒りたくなってもそこは胸の中にしまって下さい。そして、淡々と違反した事実を指摘して下さい。以下、簡単な事例です。

事  実:日報は18:00までに提出するというルールに対して無断で18:15に提出。
悪い指摘:「ルールは18:00だろ?なんで守れないんだ?やる気あるのか?」
良い指摘:「ルールは18:00です。期限オーバーです。事前相談も無かったです。よってルール違反です。ルールは必ず守って下さい。」

悪い指摘はとにかく感情が入ることです。この一番のデメリットは、上司が怖いか怖くないかで部下のルール順守度合が変わることです。これでは順守率が人に左右されるだけです。

また、理由を聞くのもダメです。なぜなら、理由があれば守らなくても許されると錯覚してしまうからです。ルールはその組織に所属する以上必ず守るべきものであり、納得・理由云々は関係ありません。

正しい指摘は、とにかく淡々と事実のみ並べて違反していることを指摘します。また、同じことを何回も違反するようであれば「必ず守る為にこれから行動をどう変えるかを具体的に出して下さい」と求めるのも有効なテクニックのひとつです。

リーダーになるための必要不可欠な学びを
たった2日間、5万円で学ぶプログラム

リーダーの仮面塾

納得を求めてくる部下には無視が有効

部下の中にはルールを守ることに対して理由を求めてくる人もいます。「なぜこのようなルールになったのですか?」「このルールはあまり会社に適していないと思います」「このルールは納得できません」といったような反発の声を上げる部下に対して、上司がどう対応するかも非常に重要です。

まずNG例としては、「ルールの設定背景を詳しく説明してあげる」、「ルールの整合性・妥当性を説く」、「納得するまで説明を試みる」です。これをするとルールの設定には部下の納得という名の承認が必要になってしまいます。正しい対応としては、基本的に無視することです。

ルール設定に部下の納得は必要ありません。設定された側は守るしか選択肢がなく、もしそのルールにより現場に何かしら障害が発生しているもしくは発生するリスクがあるのであれば、その事実情報を上げるだけです。赤信号は渡らないというルール(法律)に理由は必要なく、ただ守るべきという認識と同じです。

ルールを守らない部下への対応

では、ルール設定時に部下の納得は求めず、反抗しても無視する対応をしたとして、それでも納得を求めて一向に守ろうとしない部下も時にはいるかと思います。このような部下に対してどう接するべきかについてもお伝えしておきます。

まず、納得させる必要はありません。もし一声かけるなら「全員が守るべき会社のルールだから」「組織の更なる成長の為」「チームの勝利の為」というシンプルなコメントに止めて下さい。

それでも守らないということであれば、完全に組織に合わせる姿勢がないということになるので、守らないことに対して降格・減給などの罰を与える、始末書を書かせるという手段を経て最終的には排除の方向に持って行く場合もあります。

一見厳しいかもしれませんが、その人の言い分で例外を一つでも認めると、拡散して最終的に組織のルールが破綻するだけです。

設定者側が注意すべき点

ルールを設定する側にも気を付けるべきことがあります。その中から今回は大事な2点をお伝えします。

一つ目は、設定したルールに対して責任が発生していること、つまりルールはチームを勝利に導く為に設定する認識を正しく持つことです。

ルールだけどんどん増えてチームが負け続けると有益性のバランスから部下は我慢して順守しているルールに対してネガティブな思考を持ち始めます。「ルールばっかり増やしているけど、全然チームの成績変わってないよね。むしろ下がっているし。このルール本当に意味あるのかな?」というような意識になり、ルールに対して納得したい気持ちが強くなり、やがては守るのが嫌になってしまいます。よって、ルールを守らせる管理者にはルールを設定する以上、チームを勝たせるということが同時に求められるのです。

二つ目は、最初に決めたルールが絶対正しいと思い込まないことです。時に設定したルールに不備があったり、間違っていたりすることはあります。大事なことは最初に決めた内容が絶対解であると思い込まず、部下から上がってきた不具合の事実情報を確認し、必要に応じて変更・追加・削除していくことです。

また、ルール順守については報酬に関係する評価項目には出来る限り入れないということをお勧めします。なぜならもし評価に入れると、部下側は守らなければ評価が下がるという理論から、意識上守らないという選択肢が発生してしまうからです。また上司側も違反をすれば評価が下がるから自身が指摘する必要がないという錯覚を起こすリスクがあるからです。

まとめ

今回はルールをどう守らせるかについて、そのポイントと注意点について解説しました。

大前提その組織に所属する以上守るべき法律と捉え、そこに納得は必要ありません。管理者はチームを勝たせるという覚悟を持って、毅然と必要なルールを設定してそれを粛々と部下に守らせて下さい。

並行してチームを勝利に導き続ければ、部下は自然と正しくルールを守るようになります。

リーダーになるための必要不可欠な学びを
たった2日間、5万円で学ぶプログラム

累計20万部突破したマネジメント書籍「リーダーの仮面」の内容のおさらいから、より深い発展内容・自チームでの導入を見据えたワークまで実施する、全管理職の方必聴のマネジメント講座。

「部下が育たない」「組織が思ったように成長しない」「離職率が高く人材不足」など、 問題に直面している管理職の方へそのメカニズムを解説し、翌日から正しいマネジメントを実践いただき組織内の問題を解決していきます。
プレイヤー時代の思考を捨て、リーダーとしてあるべきマネジメントを2日間の短期型講座に凝縮。申込受付中。

株式会社識学について

株式会社識学では、組織のリーダーが本来やるべき、組織の成長(未来)へのコミットに専念できるよう、「識学」という、人の意識構造に基づいたマネジメント理論を使い、組織のリーダーが抱える組織マネジメント課題を解消するためのお手伝いをさせていただいております。
2015年3月の創業以から現在に至るまで、2,000社を超える企業・団体の経営者・経営幹部などのリーダーの方々へ、組織マネジメントに関するコンサルティングサービスを提供しております。

▼識学(しきがく)とは?
識学とは、人の意識構造に着目した理論をベースにした、組織マネジメント理論です。

▼主な事業内容
・「識学」を使った経営、組織コンサルティング
・「識学」を使った従業員向け研修
・「識学」をベースとしたwebサービスの開発、提供
・「識学」関連書籍の出版

会社概要

会社名 株式会社識学(SHIKIGAKU CO., LTD.)
本社

〒141-0031
東京都品川区大崎2丁目9−3 大崎ウエストシティビル 1階
Tell:03-6821-7560

支店

■大阪支店
大阪府大阪市中央区備後町3-6-2 大雅ビル8F
Tell:06-4400-6231

 

■名古屋支店
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋21階
Tell:052-856-3235

 

■福岡支店
福岡県福岡市中央区大名2-12-15 赤坂セブンビル8階
Tell:03-6821-7560(本社共通)

設立 2015年3月 
icon_Facebook
icon_X
icon_YouTube
mark

IS 776818 / ISO 27001

pagetop