識学のロジックが浸透し、コロナ禍でも過去最高の売上に
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
個人でコンサルティングの仕事をしていたときに、自分自身、組織を作ることの必要性を感じていました。でも、経験もなければ能力もなかったので、何か勉強したいと思ってまわりに相談したら「識学というのがある」と教えてもらいました。具体的な内容は分からなかったので調べてみたのですが、サービスの内容を聞くよりも仕事の内容を知りたくなってしまって。転職サイト経由で実際に会いにいきました。
わたし自身も少年院でずっとカリキュラムなどを作っていたので、識学のロジックをひとつ聞いただけで全体像が見え、「穴がないロジックだ」と感じ、これは学ばないといけないと思い入社に至りました。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
伝える側のコンサルタントであるにもかかわらず、受講者の話を聞きすぎてしまったり、ついつい心理学を踏まえて話してしまったり。これまでの経歴でついたクセを排除するのに苦労しました。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
コンサルタントになって半年くらいは、シンプルに識学のロジックを伝えることに集中しました。すると、トレーニング中に横道に逸れることも減り、より認知が取れるようになりました。以前は「渡會さんと相談している」状態だったのですが、ようやく「識学のコンサルタントと話をしている」という状態になりました。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
自動車整備工場を営んでいるお客さまなのですが、地元でも有名でいつも車がぎゅうぎゅうに止まっていて忙しそうにしていたんです。
でも、トレーニングをはじめて3ヶ月くらい経った頃に新型コロナウイルスが流行りはじめてしまって。3月に工場を訪れた時には車がほとんどなくてガラガラの状態だったんです。「コロナで大変なんだな」と思って聞いてみたら、3月は過去最高の売上を記録したとおっしゃっていました。
受講された経営者のかたは60歳近いベテランで、従来のやり方を変えたがらない頑固なタイプだったんです。でも、識学のロジックを伝えて完全結果で業務を進めるようになると、それが今度は工場長まで浸透し、それまでは「月末までに終わらせればいい」という考えだったのが、期限も含めて部下に指示を出したら生産性が上がり、1週間も前倒しで終わるようになったんです。
それだけではなく、社長さまの業務が減ったことで時間に余裕ができ、翌月の4月はさらに過去最高を叩き出したと聞いて本当に驚きました。