ー お客様の声 ー

普通の人が集まる組織だからこそ「識学」が有効

普通の人が集まる組織だからこそ「識学」が有効|SINGS株式会社 代表取締役 石井将基

晴れの国、岡山県に本社を構える総合寝具メーカー、SINGS株式会社。

間もなく創業70周年を迎えるこの老舗企業を率いているのは、2017年に代表取締役に就任した三代目の石井将基氏だ。
2021年9月にウエルストンクラシキから社名を変え、さらなる飛躍を誓う若武者は、2019年から識学を導入している。なぜ識学を選んだのか。石井氏と、識学の受講を経て製造子会社サニーケミカルの代表取締役に自ら手を挙げて就いたという木下瑛人氏に、話を聞いた。


会社名

SINGS株式会社

所在地 岡山県倉敷市玉島陶4841-4
代表者名

代表取締役 石井将基

事業内容 寝具の製造販売
企業サイト https://www.sings.bz/

「問題の解決は社長一家」が社員の共通認識。
急務だった文鎮型企業からの脱却。

―石井社長がSINGSの代表になった経緯からお聞かせください。

石井氏 僕は2017年にこの会社の代表に就任しました。それまでは父が社長を務めていたんですけれども、当時、会社の業績はあまり芳しくなく、僕は立て直す方法が色々あるから社長をやらせてくれないかと、自分で自分を推薦しました。

会社を良くしないと、僕自身の今後の人生がそんなに大したものにはならないだろうという思いがありました。その頃は、僕が当社に入社して3年が経ち、それまでに取り組んできたことの成果が少しずつ現れ始めていたんです。だから、こうすれば大手とも取り引きができるようになる、このやり方を進めていけばもっと業績が伸びる、などという自信があったんですね。

―無事に売り上げが伸びていった一方で、どのような課題が生じてきましたか?

石井氏 当時は40~50人規模の会社だったのに、部長もいなければ課長もいないし、リーダーもいない。ときどき、リーダー的な人がいたりいなかったりといった曖昧な組織でしたから、何か問題が起きたら、すべて社長である私のもとへ報告が上がってくるのです。それが一日に何回もありました。

社員は皆、会社の問題を解決するのは社長であったり、前社長で現会長である父であったり、私の母であったり、いずれにせよ、石井家の誰かが解決するだろうと思っているわけです。問題が起きたと報告を受けたら、当然その解決に優先して取りかかる必要がありますから、日中にそれを済ませなければならず、自分の仕事をこなすのは夕方からとなり、そうこうしているうちに帰宅は夜の9時になってしまう。そういうことが頻繁にありました。それが当時は大きな課題でしたね。

―典型的な文鎮型企業から抜け出すために、他のコンサルティングサービスではなく、識学を選んでいただいたきっかけは何でしょうか。

石井氏 社長に就任してから順調に売り上げを伸ばすことはできていましたが、それに比例するようにして問題も増えてきてしまい、組織を整えなければいけないと感じるようになっていました。そこで2019年の年初に、とりあえず課長は君、係長は君らだ、リーダーは君らだ、という風に形を作ってみたんです。

ところが、こちらが期待していたような成果は生まれませんでした。やはり組織は平らな方が良いのかなと思い始めていた矢先に、偶然識学のコマーシャルを目にしたんです。その内容は、社長が社員を労うと、社員はその日だけは頑張るんだけれども、次の日にはだらけてしまう、といったもので、これはまさに今の僕じゃないかと。そのコマーシャルを繰り返し見ているうちに、一度問い合わせてみようという気になったんです。

それから識学の講師の方とお会いし、お話いただいた内容にすごく共感できました。僕はこう考えているのに、なぜ社員はこう思っていないのだろうということに悩んでいると相談したら、「識学があればそれが治りますよ」と言われましたから、それは面白そうだ、とりあえずやってみようと思いましたね。もちろん安価とは言えませんが、そのときちょうど会社の調子も良く、売り上げが伸びている時期だったので、僕も毎日大変ですし、これで状況が改善するのならばやってみようとすぐに決めました。そんな感じでしたね。


予期せぬトラブルはなくなり予定が狂わなくなり、
社員の残業時間は1/10に。

―ご自身ではなく、社員の方に受講を勧めた理由はありますか。

石井氏 僕自身は識学の考え方に同意できる点が多いと感じていましたので、それを自分で改めて聞くよりも、社員に知ってほしいという思いが強かったんです。

例えば「有益性」の話。与えてもらうためには、こちらがあげるか、欲しいと言うかしないといけないという、実に当たり前のことなんですが、その当たり前が、組織の中にいるとできなくなってしまう。組織にいるからこそしないといけないのだ、ということを学んでもらえたら面白いかなと思ったんですね。


木下氏 私は2019年に識学を受けたとき、入社4年目でした。特にこれといった目標もなく、目の前にある仕事を淡々と朝から晩までこなすだけの作業員でしたね。

先程、石井社長から、課長や係長を決めた際のお話がありましたが、石井社長は、会議の席で、「課長や係長になりたいと思う人は挙手してほしい」とおっしゃったんです。私は課長になっても何をすれば良いか分からず不安で、そのときは手を挙げられませんでした。結局私を含め誰も立候補せず、投票の結果、私が課長になったんです。

課長になったばかりの頃は、何かしなければいけないはずなのに、何をすればよいか分からないという状況が続いていました。毎日石井社長に、「何をしたらいいですか」って聞いていたくらいです。そんな状態から識学の講義を受け始めたわけですから、「マネジメントとは何か」といった基本から学んでいった感じです。それでも、とにかく真面目に取り組みました。

石井氏 売り上げは相変わらず右肩上がりで伸ばすことができていましたが、それは識学のおかげだと思っていないんですよ。それよりも、売り上げが伸びているのに楽に運営ができるようになっていること、これこそが識学のおかげだと思います。僕としては売り上げが増加すればその分多々問題が発生するはずだと思っていたわけです。それが全然なくて、驚きました。

それを意識したのは、識学を導入して半年程度経ってからですね。問題が多すぎたら、その処理に手間取るため、受注を止めて売り上げを落とさざるを得ないという事態に陥ってしまいます。しかし、当時仕事を断るというスタンスは基本的にはなくて、どんどん入れなさいと発破をかけていました。そういう状態が維持できていましたから、これは識学のおかげだったと思いますね。

今では、問題の報告も上がってはきますが、同時にその解決策も社員が示してくれますので、それを承認して終わりですね。不規則なハプニングが減って予定が狂うなどということがなくなりましたので、自分の時間の予定が立てやすくなりました。

それに、毎月の社員の総残業時間が大きく減りました。識学を入れる以前は約1000時間ありましたが、それが半年で100時間を切るまでになりました。それでいて、よく、取引先にも、「SINGSの成長スピード、技術の発展は目まぐるし過ぎて置いていかれます」って言われるほどです。


木下氏 私は識学を始めたまさに半年後に、石井社長から次のステップに行く話をいただいきました。それが、SINGSで一つ上の役職になるか、あるいは子会社のサニーケミカルの社長になるかというものだったんです。相変わらず不安はありましたが、以前手を挙げられなかった自分を悔やんでいたので、今度こそはやるしかないと思い、社長に立候補しました。

もともと社員皆が横並びの状態でしたので、距離感というか、今までは、友達のように接していましたが、社長となればそうはいきません。そこで少し戸惑いましたが、識学では距離感についても教えてもらいましたから、それをただひたすらと実践するだけでよく、すぐに慣れました。

すべてを自分でこなそうとする経営者にこそ識学を

―識学の教えのなかで特に印象深いもの、あるいは抵抗感を抱いたものはありましたか?

木下氏 識学の教えはどれも素晴らしいものばかりですが、最初は、「結果」や「成果」ですね。最初の1~3か月の間に学んだすべての項目が、言われた通りにやったら全部思い通りに上手くいって、非常に気持ちが良かったです。抵抗があったものはないですね。

石井氏 僕はね、抵抗があったものというか、家庭に識学を持ち込むとさ、全然上手くいかなかったんだよ。僕と妻とでは、目指す目標が違うから、仕方がないのかなとも思うけど。家庭の場合だと、生産効率の良いことを求めるとぎくしゃくしちゃうなって感じています。良い方法があれば知りたいけど、それくらいです。仕事においては何もありませんね。

―どのような方に識学はお勧めでしょうか。

石井氏 大企業のみならず、中小企業、それこそ人が3、4人集まれば組織としての効率を考える必要が出てくるでしょうから、規模に関係なく、組織にとっては識学を取り入れる意味があると思います。

 組織においては、絶対に誰かが先頭に立たないといけません。皆が独自の創造性をもって、毎日これをやるっていうのを決めて上手くいく、それが可能ならば良いですが、恐らくそんな人は、100人いれば1人か2人くらいしかいないでしょう。当社も、別に倉敷市のエリートだけが集まっているわけではありません。皆普通の人です。だから、毎日のノルマを決めて、これだけやりましょうという目途を立てないと、皆何をしたら良いか、本当は分からないんですよ。

識学の導入は、特に、何から何まで自分でやっているために非常に忙しいという社長にお勧めかな。そういう会社に限って、社員は暇そうだったり、だらだらしていたりするところが多いのではないでしょうか。識学を入れると、それが逆転しますね。社員がものすごく忙しそうで、社長は暇になります。かくいう僕も、この1年YouTubeのチャンネルを続けられていますから。その分の時間が増えたというのは事実ですね。

 もちろん、だからといって当社が会社として、組織としてしっかりしているかと聞かれたら、まだまだだと感じています。例えば、経理の社員は「叩く伝票の量が倍になりましたよ」って不満を漏らしていますしね。

社員皆が均一に成長することができれば理想的ですが、横一列の成長を待っていったら本来もっと先へ行けるはずの社員が立ち止まってしまいますし、いずれ会社が立ち行かなくなるかもしれません。今は結果が付いてきていますから、どんどん先へ進んで、後から、上場するとか、組織をきれいに整理するということをしたら良いと思いますよ。

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