実践に繋げたくなるよう工夫して話す
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
それまで識学は知りませんでしたが、調べていく中で「これは凄い理論を扱う会社だ」と感じたのです。それまで自分は相手に合わせることを良しとしていたわけですが、識学は真逆で、「正解」のマネジメント理論を基に相手を正解に導くスタイルだったからです。私は元々人を支えることにやりがいを見出していました。それでSVの仕事をしていたわけですが、それぞれの考え方に合わせることに疲弊してしまったわけです。一方、識学ならば正解に導くことにより人を支えることができる。しかも、コンビニオーナーだけでなくあらゆる業種の人を支えることができるのです。そこに魅力を感じ、入社を決めました。
ーーこれまでのコンサルタント活動の中で苦労した経験を教えてください。
韓国人の私は、日本の大学で学び日本企業で9年ほど働いたものの、母国語ではない日本語の細かなニュアンスまで体得し切れてはいません。その言葉の壁に苦労しています。
また、私は強いイントネーションではっきり話すので、初めての人は最初は引き気味になる場合が少なくありません
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
数カ月お付き合いいただければ理解してもらえるので、時間が解決してくれています。後は日本語の問題なのか、クライアント様の業界尺度不足なのか、聞く・調べるようにしました。また、上司に同席してもらい、私のコミュニケーションについてフィードバックをもらい修正したり、上司のコミュニケーションを学ぶ⇒真似る=学ぶことにも努めています。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
ある経営者は、会社が赤字なのにも関わらず、社員に寄り添って還元しておりました。
社員はそれが当たり前になっており、逆に足りないと不満を言ってくる等、
位置がずれてしまっている状態でした。そこで、識学理論に基づく実践的なアドバイスを話し、その後で識学理論を説明してみたのです。すると、その経営者から「なるほど! 金さんの話を直部下にも聞かせたい」と言われました。たまたま同時にトレーニングを行っていた別の経営者からも同様の反応があったのです。
私は上司から「(識学の説明は)紙芝居ではだめ」と指導されました。理論を伝えることが目的になってしまうからです。そうではなく、経営者はどう行動すればいいかを求めている。そこで私は、実践に繋げたくなる・次の検証ができるよう工夫して話すことを心掛けています。