識学 実践メソッド

ストレスの是非~ 正しいストレスは成長に欠かせない材料です ~

投稿日:2021年9月1日

「ストレス」という言葉を聞くと、ネガティブなイメージを持つ方が多いと思います。望んでストレスを感じたいという人はあまりいないでしょう。多くの方はストレスフリーな生活を理想とし、日々世の中に溢れるストレスと戦っているはずです。しかし、会社組織の中で生きていく上では必要なストレスが存在します。今回はストレスの正体を正しく判別し、感じるべき必要なストレスについて解説します。

気持ちよく働く

「気持ちよく働ける職場環境とは?」と質問をすると様々な答えが返って来ますが、よく聞くワードに「ストレスフリー」があります。つまり、ストレスを感じない職場を働きやすい環境として認識している人が多いということです。確かにストレスフリーな職場は精神衛生上とても快適なイメージが湧きますが、果たしてストレスが全くない職場は本当にいいのでしょうか?ここを理解する上で重要になってくるのがストレスの種類分けです。

必要な恐怖と不必要な恐怖

では、ストレスを種類分けする前に、個人が会社組織において感じるべき恐怖について先に解説しましょう。まず、人間が死を回避するために備わっている機能が恐怖であり、会社において死とは評価を得ることができない状況になることを指します。よって評価を得られないことに対しては必要な恐怖として捉え、それを回避する行動を取らなければなりません。

逆に死に繋がらない恐怖は全て消化すべき不必要な恐怖にあたります。実はこの必要な恐怖と不必要な恐怖の区別がストレスを捉える上で重要なポイントになるのです。

ストレスは成長要素

さて、ここで本題であるストレスについて考えていきます。先程解説した必要な恐怖の下、評価者から設定された結果に対して感じるストレスを想像してみてください。

例えばこれまでで一番タイトな期限かつ難易度の高い結果設定をされた場合、心の中で「もしかしたら期限に間に合わないかもしれない。でもとにかく今は集中してやるしかない。」という心境になり、悪戦苦闘する中ストレスを感じるはずです。

そして、期限を迎えた時に見事結果を果たすことが出来たとしましょう。意識上それまで感じていたストレスが無くなっているはずです。なぜなら、この瞬間出来なかったことが出来るようになったという成長を遂げているからです。このことから必要な恐怖を認識することにより発生するストレスは、成長するために欠かせない要素になっており、一切のストレスなく気持ちよく働く方が成長できるというのは錯覚です。

まとめ

今回は、必要な恐怖と不必要な恐怖の観点から、必要なストレスの正体を解説しました。もちろん、会社組織内のルールや役割が曖昧で疑念が多いことにより発生するストレスは不必要であり発生させてはいけません。しかし、ストレスを区別せずひとくくりにしたストレスフリーでは部下が成長しません。上司は必要な恐怖という名のストレスを与えることで部下を成長に導くことが求められます。