識学理論を現場に当てはめる方法をを考え抜く
ーーなぜ識学に興味を持ち、入社することになったのか教えてください。
識学理論の内容を知って、自分がやってきたマネジメントの99%逆であると理解でき、「これだ!」と思いました。自分だけでなく、教育業界も真逆であると言えます。教育業界が伸びていくためには、識学理論を取り入れて組織構築すべきであり、自分がそこに関わりたいと望んで入社を決めました。
ーーこれまでの講師活動の中で苦労した経験を教えてください。
医療法人のお客様ですが、識学理論に基づくマスタートレーニングは納得いくものであるけれども、それを実際に現場に落とし込んで形にしていくことの大変さを感じました。原理原則どおりに進めてようとしても、「うちは特殊ですから」という逃げ口上が出てくるわけです。その一つは、上司が部下に合わせるという位置関係の崩れが正しいことであると信じ込まれていること。もう一つは、「スタッフへの評価は市場が下す」という考え方です。
ーーそれをどのように乗り越えたのか教えてください。
その特殊性を噛み砕いて、識学理論でどう解決するかを考えました。その際には、同様の問題を抱える業界への支援事例も参考にしました。その上で、識学導入への覚悟を決めていただくよう背中を押す、といったことを行いました。
ーーこれまでのマネジメント支援(トレーニング)の中で一番印象に残ったケースを教えてください。
そのようにしてトレーニングを進めた結果、識学導入の不安が軽減し、4回目ぐらいの頃に「この業界全体に識学を導入すべき」と言っていただけたのです。
この事例で感じたことは、識学の理論ありきではなく、お客様の悩みを踏まえ、分析し、そこに識学の理論をどう当てはめるかを考えることの重要性です。実際の現場に立脚することの重要性を再認識しました。