スペシャル対談5 株式会社識学 大阪支店長 冨樫 篤史 x 株式会社MS・PAINT 代表取締役 山口 轉紀 氏

スペシャル対談08

どんな外部研修よりも
シンプルで即効性のある
 学問との出会い

株式会社識学
大阪営業部
深石 圭
株式会社ラインアップ
代表取締役
山本 健雄 氏

大阪府住之江区に本社を構え、医薬品輸送や緊急輸送/チャーター便を中心とした事業を展開する物流企業。それが、株式会社ラインアップだ。同社を2009年4月に設立したのが、代表取締役の山本 健雄氏。15年間佐川急便のドライバーとして運送業に携わったのち、チャーター便・緊急輸送を得意領域とする株式会社アルファラインでの1年間の修行を経て、ラインアップを立ち上げた。「“ラインアップ”という社名には、“『働いている人』こそが一番の商品”という意味が込められているんです」という山本氏には、会社を立ち上げた当初から、社員教育への並々ならぬ熱意があった。ドライバーを幹部候補に育てるためには、そして、自分自身が立派な経営者になるためには、お金も努力も惜しまない。そんな想いで様々なセミナーや外部研修に参加したり、社員を参加させたりしていたが、思うような効果が出なかったという。長い間思い悩んでいたという山本氏が、識学を知ったきっかけとは。そして、識学のトレーニングを経て、組織がどのように変わっていったのか。講師を担当した深石圭との対談を通じて紹介したい。

識学に出会うまでは、
 「研修」「コンサル」に対して疑心暗鬼になっていた

深石:山本社長が当社を知ったのは、たしかFacebook広告がきっかけだったんですよね。

山本:そうです。その時は「識学」という初めて聞く単語に惹かれて……。リンク先の経営者の方々のインタビューを読んでみたら、どんどん興味が湧いてきたんですよ。

深石:それで2017年の2月にお問い合わせをいただいて、私がオフィスに訪問をさせていただくことになった……というわけですね。初めてお会いして、識学の概要をお話させていただいた時の山本社長は、「きっとまだ半信半疑だろうな」という印象でした(笑)。「本当にこれで変わるの?大丈夫?」とおっしゃっていた山本社長が、なぜ、識学のトレーニングを受けることを決意されたのでしょうか。

山本:はい、正直言うと半信半疑でした……(笑)。でも、私は基本的に素直なんですよ。「これは良い!」と思ったら、即やってみる。やってみて、もしも駄目だと思ったらすぐに切り捨てるし、逆に良いと思ったら継続したり、ブラッシュアップしていけばいいというスタンスなので、識学に関しても「まずはやってみよう」と決めました。

私が深石さんに対して疑り深い態度を取ってしまっていたのは、今まで私自身が受けてきたセミナーや社員に受けさせた研修でなかなか成果が得られず、外部の組織から経営・組織マネジメントを教わることに対して疑心暗鬼になっていたからなんです。例えば、幹部候補の社員を二泊三日の合宿や外部研修に出したら、戻ってきて1週間くらいはモチベーションが高いけれど、それからすぐ元通りになってしまったり、挙げ句の果てには退職をしてしまうということが何度も続いて。私が外部研修に対して期待をしすぎていた部分もあったのかもしれませんが、社員が育たないどころかどんどん離脱していってしまうのは何が間違っているからなのだろう……と、ずっと悩んでいました。そのタイミングで識学さんと出会えたことで、「まずは自分自身から変わってみよう」と背中を押してもらえました。

深石:これまでに色々なセミナー・研修を経験されてきた山本社長が感じる、「識学とその他のサービス」との違いとは何でしょうか。

山本:違いはたくさんありますが、受け始めて最初に感じたのは、「現場で受けられること」でしょうか。他の研修機関は異空間というか、環境が全く違う場所で行われるので、受講者側もその場の空気に飲まれて学んだ気になるし、分かったつもりになって帰ってくるんですよね。でも、どこかに連れていかれたり、座禅したり、山を登ったり、大声出したり……なんて、そんなの現場であるわけがないじゃないですか(笑)。その上、研修の内容はどれもこれも抽象的なもので、結局現場では使えないものばかりなんです。一方、識学はオフィスの一室でマンツーマンで受けられるので、よりリアリティがある。それに、今現場で起こっている課題の原因を突き詰めて、解決方法をすぐに導き出してもらえるので、実践がしやすいのも魅力だと思います。

業務への細かい口出しは、
 組織内に“傍観者”を生み出す原因に

深石:山本社長のトレーニングを担当させていただいて印象的だったのが、社長の「表情の変化」です。1回目や2回目のトレーニングは、まだ少し「この識学が、本当に組織を変える“根幹”になるのだろうか?」という不安を抱いていらっしゃったようでしたが、3回目以降はどんどん表情が変わっていって、「これで間違いないんだ」という確証を持たれていました。今はもう、「自信に満ちあふれている」という顔つきですよね。

山本:今までずっとだまされてばかりだったので、最初の方はどうしてもね……(笑)。でも、1回目のトレーニングから、深石さんに教わったことは即実行しましたよ。例えば、「他の社員と同じ部屋で仕事をしないでください」という指摘をもらったので、今までは休憩室だったスペースにデスクとパソコンを置いて、そこで一人で仕事をするようになりました。

部屋を分けたことで気づいたのは、「部下の成長機会を奪ってしまっていたのは自分自身だったんだ」ということ。なぜかというと、お客様から受注の電話が掛かってきた時に、社員の応対の様子からある程度状況が把握できてしまうんです。すると、部下が判断する前に「それは違う」とか「その場合はこうした方がいい」とか、ついつい口出しをしてしまっていたんです。その結果、権限を持たされない社員は成功体験も失敗することもできないため成長ができず、組織の“傍観者”になってしまい、ついには離脱をしてしまう……という負の連鎖を引き起こしてしまったわけです。

深石:「離脱するメンバーや傍観者が多い組織には、ルールがなかったり、曖昧だったり、ルールの取り締まりがなされていないという特徴がある」という話を、トレーニングのはじめの方でさせていただいたのですが、それが御社にも当てはまっていたんですよね。

山本:そうですね。各社員の役割だったり、責任の所在が明確になっていないということは、活躍できる能力はちゃんとあるのに、活躍できるポジションをこちらが提供できていなかったということ。識学のトレーニングを受けた今振り返ってみると、離脱した人の中には、優秀な人や成長の可能性のある社員がたくさんいたのに、私の「自分が4番エース」という運営方針が原因でロスがあったな……と反省しています。

深石:「自分の分身を育てたい」という想いが強い経営者さんほど、ついつい部下のやり方に口を出して成長機会を奪ってしまいがちです。

山本:そうなんです。「自分のやり方を1から10まで全部伝えたい」という気持ちが強くて、つい……。「エースで4番」をやり続けると、組織は「私とその他大勢」という形になってしまうのだと気づかされました。

識学の理論を組織体制に
落とし込んだことで、大型契約を獲得

深石:そういえば以前、「識学の理論を組織体制に落とし込んでいったことで、大きな契約を取ることができた」とおっしゃっていましたね。どんな案件だったのか、改めて詳しくお聞かせください。

山本:そうなんですよ。当社は2017年に入ってから医薬品事業部を立ち上げたのですが、ある医薬品メーカーさんが温度管理やセキュリティを遵守できる物流会社を探していて、当社にも声が掛かったんです。その際、重要視されたのが、物流会社の「組織体制」でした。その時、既に識学のトレーニングを受けて「役割」や「責任」を明確にすることが重要だと分かっていたので、この案件の責任者を1名立てることにしたんです。きっと、識学を受けていなかったら「A君とB君で協力してやってね」という組織体制になっていたのですが、そうしたらこの案件の契約を取ることはできていなかったかもしれません。なぜかというと、医薬品業界は「“責任者”は誰なのか」を非常に重要視していて、責任の所在が曖昧な組織は信用ができない、と判断されるからです。そういう概念は今まで私の中に無かったため、ちょうど良いタイミングで識学の理論が役立ちました。

この契約が上手くいったことで、今までそのお客様に入っていた大手の同業者さんから当社へ切り替えていただくことができ、現在は医薬品輸送の大部分を任せていただいています。今後はさらに出荷量が増えていくと言われているので、お客様の工場の近くに新たに営業所を作る予定です。

深石:この案件の責任者を任されているドライバーさんはどんな方なんですか?

山本:彼は識学のトレーニングを受けてはいませんが、私が深石さんから教わったことを伝えると、ちゃんと理解をしてくれる優秀な社員です。例えば、どのドライバーが客先に行っても困らないように、そしてお客様からの信頼が得られるように、「ここに行く時はここに車を停めましょう」「何かあったら○○さんに聞きなさい」「荷の降ろし方はこう」「構内を移動する時は右回りで」……といったルールを決め、マニュアルを作成し、社内の全トラックに搭載をして業務を標準化してくれたんです。こうした取り組みもお客様に評価されて、厚い信用を得ています。この案件の責任者を任せているドライバーには、今度開設する新しい営業所の所長になってもらおうと思っています。

スケールする組織には、必ず理由がある

深石:では、山本社長が識学を組織マネジメントに落とし込んだことで一番大きな変化があったのはその方ということでしょうか。

山本:いえ、彼ももちろん成長しましたが、特定の誰かというわけではなく、組織全体が大きく変わりました。主任以上を対象とした集合トレーニングを深石さんにお願いしたのも、彼らに良い影響を与えたと思います。識学の「位置」の話や「結果」、「姿勢のルール」といった話をしていただいたのですが、識学の教えは本当にシンプルなので、彼らも理解しやすかったでしょうね。

深石:一見、ルールを決めたり、結果を設定したりするのは窮屈な感じに思われがちですが、「会社から何が求められているのか、何ができていれば評価を得ることができるのか」が明確だと、従業員の皆さんも経営者さんもお互いに楽になるんですよね。

山本:本当に楽になりましたよ!ルールが嫌で辞めてしまった社員は1名だけいましたが、それ以外の離職は一切ありませんし、医薬品メーカーさんとの取引も始まったし、目標を各ドライバーに設定することで社員の集中力も増して、売上は前年比140%超えを達成することができたし……。今は会社の進んで行く方向に全く迷いがないし、私自身にブレがなくなったことを他の社員も感じていると思います。

実は、識学を学んで改めて気づいたことがあるんです。「位置」とか「結果設定」とか「評価」とかって、既に私は前職の佐川急便で体験をしてきたことだったんですよね。例えば、ドライバーは常に前年対比で評価をされていたり。大きな勘違いをしていたなと今になって思うのは、「中小企業には中小企業のやり方があるはず」と、どこかでずっと思っていたということ。でも、違うんですよ。事業規模は関係なくて、正しいやり方で組織運営をしてきたから、佐川急便や他の大手企業は大きくなったんだと思うんです。両方を経験して、識学を受けてみて、今の組織マネジメントが正しいんだと今は断言できます。

深石:最後に、識学を検討中の方へひと言アドバイスをお願いします。

山本:組織マネジメントのあり方に迷っている社長さんには、ぜひお勧めしたいです。ものにできるかどうかは、教わったことを素直に受け止めて、すぐに実行できるかどうかがとても重要だと思います。

深石:たしかにそうですね。私もこれまで多くの経営者の方々とお話をさせていただきましたが、やはり原理原則を「素直」に実行されている経営者の組織は必ず成長されている、と確証を得ています。識学は、「分かった“つもり”になる学問」ではなく、「実行する学び」ですからね。

プロフィール

株式会社ラインアップ
代表取締役 山本 健雄 氏

1970年愛媛県生まれ。1993年に佐川急便株式会社に入社。
大阪営業所に10年間、住之江営業所に5年間在籍し、営業成績は常にトップ5%に入る実績を残す。
2008年に株式会社アルファラインへ入社し、2009年にラインアップを設立。
緊急輸送/チャーター便や医薬品輸送を中心とした事業を展開。
現在は、住之江本社と神戸営業所の2カ所にサービス拠点を構え、2017年12月には3拠点目となる南大阪営業所(貝塚市)を開設予定。

プロフィール

株式会社識学
大阪営業部 識学講師 深石 圭

1980年生まれ。新潟県出身。埼玉大学大学院理工学研究科修士課程修了後、パナソニックグループの介護事業部門(新規事業)にて12年間勤務。その間、経営企画や営業企画、人財育成等のマネジャーを歴任。経営者の参謀として、経営戦略や人財育成体制を強化し、事業規模を120億円から170億円規模まで発展させることに寄与。組織マネジメントの重要性と困難性を体感する中で、識学と出会い、従来抱えていたマネジメントに対する悩みが一掃。自身と同じように組織マネジメントに悩まれている経営者やマネジャーを一人でも多く課題解決へと導くために、株式会社識学に参画。

株式会社MS・PAINT
会社名 株式会社ラインアップ
設立 2009年4月
所在地

〒559-0031

大阪府大阪市住之江区南港東1丁目2番14号

代表者 代表取締役 山本 健雄
事業内容 一般貨物運送業 ・全国貸切輸送・積み合わせ輸送(軽四、2屯、4屯、10屯車)
即配輸送 ・ 路線業務・倉庫一時保管(出荷業務)・ 梱包発送業務・一般労働者派遣事業
ホームページ http://www.line-up2009.com/

 

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